Record China 2024年2月20日(火) 7時0分
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独メディアのドイチェ・ヴェレ(中国語版)は18日、経済の鈍化によって中国の一部の若者がより自由な時間を重視するようになっていると報じた。
記事は、上海市に住む23歳の女性の例を挙げた。女性はファッション業界で働いていたが2年前に退職した。理由はたび重なる残業と、上司への不満だった。女性は現在、週1日の旅行会社の在宅業務をこなしながらタトゥーの技術を学び、タトゥーアーティストを目指している。
女性のように「仕事にがむしゃらにならない若者」は近年、中国で増え続けている。女性は「私にとって仕事の意義はあまり大きくない。ほとんどの仕事は上司のため。彼らを喜ばせるためにするもの。だから私はそういう仕事はしないと決めた」と語った。
中国で1995~2010年に生まれた、いわゆる「Z世代」の若者はおよそ2億8000万人いると言われている。ある調査によると、Z世代は現在の中国の全年齢層の中で最も悲観的な世代だという。
記事は「この半世紀で経済成長が最も鈍い時期に、どのようにこの世代をなだめるかは、中国当局が直面している重要な政策における挑戦だ」と指摘。中国人力資源・社会保障部が先月、「今年の雇用安定にはさらに多くの努力が必要」との認識を示したことを伝えた。
ミシガン大学のジョウ・ユン教授は「彼らの将来に対する悲観的感情は無視できない」とし、「中国の経済成長が鈍化し、労働力市場が緊張する中、若者にとっては硬直化した社会的不平等、絶えず強化される政治的なコントロール、そして暗たんたる経済の先行きにどのように向き合うかが、一つの巨大なチャレンジになっている」と述べた。
記事は、こうした要素が合わさることで、(前出の)女性のような若い世代が「絶え間ないストレス」よりも「個人の幸せ」を優先するようになっていると分析。女性が「以前より幸せ。自分がした選択には価値があった。給料は少ないが日常生活を送るには十分。自由な時間は数千元(1元=約20円)のお金よりずっと価値がある」と語ったことを伝えた。(翻訳・編集/北田)
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