春節前に年越し用品市場に行く「カントリーウォーク」が人気に―中国

人民網日本語版    2024年2月10日(土) 5時0分

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春節を目前に控え、お祝いムードがますます高まる中、中国のSNS上では年越し用品市場に行くことが話題を集めている。

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春節(旧正月、2024年は2月10日)を目前に控え、お祝いムードがますます高まる中、中国のSNS上では年越し用品市場に行くことが話題を集めている。SNS・微博(ウェイボー)では「年越し用品市場には中国人しか味わえない独特のにぎわいがある」というハッシュタグが付いた話題が検索のトレンド入りしている。新華社が伝えた。

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かつては春節前に年越し用品市場に行くことは、多くの中国人にとっては恒例の行事だった。市場は春節期間中に食べる食品や年越し用品を購入するためにやって来た大勢の人でにぎわい、多種多様な商品が所狭しと並び、春節ムードがプンプンと漂っていた。

そして現在、春節前に年越し用品市場に行くというこの昔からの中国の伝統がショート動画プラットフォームで予想以上の注目を集めている。あるプラットフォームで「農村の年越し用品市場」と検索すると、その話題に関する動画の再生回数がなんと100億回以上に達していた。大勢の人でにぎわう活気に満ちた市場の様子を見ると、親近感を覚えると同時に、なぜか新鮮味も感じる。

若者は動画を見て、オンラインで帰省して、年越し用品市場に行く気分を味わっている。ある女性がスズメバチの巣を担いで市場にやって来て売る様子を動画で見たネットユーザーは「思いもつかない物はあっても、買えないものはないんだ」と目を丸くしている。また、時間を惜しまずに、実際に農村の郊外で開かれている市場に足を運び、「没入型」でカントリーウォークを楽しみ、そのムードを体感している若者もいる。

市場に行くと、漂う田舎の情緒やあふれる生活感を味わうことができる。


市場に響く威勢のよい売り声が聞こえると、子どもの頃の記憶がよみがえり、生活のぬくもりを体感することができる。インターネット時代に入り、買い物から連絡、交流までスマホを操作すればすませることができ、対面で交流する機会はグンと減っているという人も多いかもしれない。しかし、市場に行くと、ご当地グルメを楽しんだり、特色ある商品を見つけたりすることができるほか、売り子に掛け合って値切ったり、久しぶりに会った友人や知り合いと会話を弾ませたりすることもでき、そこは単なる売り買いの場ではなく、人情味あふれる場所となる。何も買わなくても、市場に行くということ自体に「生活感」があるのだ。

ちょっとしたお出かけで、お得な買い物が体験できるというのも市場の醍醐味だ。中国の大型朝市は通常、街の中心部から離れた郊外で開かれることが多いため、そこに行くには朝早く起きて、車を走らせなければならず、「ちょっとしたお出かけ」となる。でも、そこへ行くと、「一盛り10元(約200円)」「一束3元(約60円)」「一つ1元(約20円)」など、超お得な商品を購入することができ、若者は「商業施設の商品を買うお金がないのではなく、市場の方がコストパフォーマンスにより優れているから」といったユニークな声を寄せている。このような田舎の情緒や人情味に満ちたスタイルで買い物をすると、消費に対する心理的なニーズを満たすことができるだけでなく、田舎のほのぼのとした雰囲気を感じることもできる。

伝統的な市場は今、「新たな」使命を担うようにもなっている。今年の春節期間中、北京では市民や観光客向けに、郊外で開かれている年越し用品市場に向かう観光ルート5本を打ち出しているほか、山東省も年越し用品市場で農村文化観光フェスティバルを開催している。活気あふれる市場には農村振興を願う人々の思いが詰まっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

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