Record China 2024年1月26日(金) 22時0分
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華字メディアの日本華僑報網は23日、「今の訪日中国人観光客は何を求めているのか?」と題する文章を掲載した。写真は京都の伏見稲荷大社。
華字メディアの日本華僑報網は23日、「今の訪日中国人観光客は何を求めているのか?」と題する文章を掲載した。
文章はまず、「『観光立国』の国策が打ち出された後、全方位的に観光市場を開放した日本に世界各地から観光客が押し寄せた」と述べ、中国人観光客の旺盛な買物ぶりは「爆買い客」という言葉を誕生させたと紹介。そして、新型コロナウイルスの感染拡大によって打撃を受けた日本の観光市場は2023年8月までにコロナ前の90%近くにまで回復したとし、「京都や北海道、沖縄といった有名な観光地は言うまでもなく、中国地方や東北地方、さらには中心地から離れた伝統文化を色濃く残す地域にも外国人観光客が現れ始めた」「今、日本の観光市場は根本的な回復をほぼ迎えている。ならばコロナが流行した3年間で外国人観光客の消費観念は変わったのだろうか」と続けた。
文章によると、海外の富裕層向けプランを手掛けるある担当者は、コロナ後に来日する観光客の「確かな変化」を指摘している。「自然に近づく」ことがより好まれているとみられ、例えば伊豆半島の「温泉+半日散歩ツアー」は多くの外国人参加者を獲得した。この他、日本人の日常生活を体験することが新たな選択肢になっているという。
文章はさらに、今の中国人観光客について「子どもと一緒に街を歩いたり、切符を買って地下鉄に乗ったりして日本の習慣を理解、体験させると同時に家族旅行の楽しみを味わう。これも大勢の親の新たなニーズになっている」と伝え、「中国人の注目エリアである箱根や伊豆は以前は温泉と地元料理が目当てだった。今でもこれらは欠かせない『定番』だが、箱根にある彫刻の森美術館や現代美術作家の杉本博司氏が設計した小田原の江之浦測候所は自然や芸術を好む中国人観光客の新たな人気スポットになったと言われている」とも紹介した。
京都にある伏見稲荷大社について言うと、一部観光客は神社の壮観さ、千本鳥居の不思議な美しさを見るためだけに訪れるのではなく、宗教の聖地を遊覧すると同時に稲荷山に登って汗を流し、自然をめでているという。
また、「食」に関して文章は「今は家族旅行で日本を訪れる人が多く、逸品を味わうことがより重視されている」と述べてミシュランの星付きレストランや地方の特色を備えた飲食店などが人気を集めていることを紹介。「買い物」をめぐっては「コロナ前のような爆買いはあまり見なくなったようだが、中国人観光客はやはり消費の主力軍だ」とし、「以前との違いは炊飯器や便座を買う人を見なくなったこと」と指摘した。その上で、「衣料品やアクセサリーの高級ブランド店で中国人観光客の消費力は相変わらず最強だ」と述べ、「数日前に注意深く見てみたところ、銀座のほぼすべてのブランド店に中国人の姿があった。いや、中国人が最多だったと言える」と伝えている。(翻訳・編集/野谷)
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