パリはロマンチックじゃなかったの?イメージと違う現実にがっかりする中国人観光客―米メディア

Record China    2014年8月18日(月) 4時20分

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14日、中国人に最も人気の高い観光地の1つとなっているフランスのパリだが、実際に訪れた中国人の中には思い描いていた理想のイメージと現実との差にカルチャーショックを受ける人もいるという。

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2014年8月14日、米ブルームバーグによると、中国人に最も人気の高い観光地の1つとなっているフランスのパリだが、実際に訪れた中国人の中には思い描いていた理想のイメージと現実との差にカルチャーショックを受ける人もいるという。16日付で環球時報が伝えた。

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メディアや映画のなかのパリはロマンチックで、優雅な街並みや友好的な人であふれ、理想的な街という印象を与えている。しかし、実際にパリを訪れてみると、混みあった地下鉄や無愛想でがさつな店員、スリや置き引き犯など、数々の洗礼を受けて幻想は一気に崩れ去る。中には「パリには二度と来ない」と誓う人さえいる。

初の海外旅行先にパリを選んだ上海の大学生・張さん(20歳)もパリに到着して失望した1人だ。張さんら一行はフランスの空港に到着して間もなく、仲間の荷物が盗まれたことを知り、愕然とした。さらに、想像していたきれいな街のイメージとは大きく異なり、至る所にごみや吸い殻が散乱しているのを見てがっかりした。張さんは「ヨーロッパはきれいだという印象があったが、パリは汚くて、フランス人はきれいとか汚いとかを気にしていないようだった」と話した。

フランスにとって、中国人観光客の増加は経済活性化の重要なポイントでもある。12年にパリを訪れた中国人観光客の1日当たりの平均買い物額は59ユーロ(約8000円)で、その他の外国人観光客の平均額の約2倍を記録した。また、13年にパリを訪れた中国人観光客は12年に比べて23%増加し、90万人に達した。

しかし、パリ観光局の責任者は「増加の割合は以前ほど大きくない」と語り、その原因について「中国政府の腐敗撲滅運動の影響もあるが、パリに着いてから遭遇する事柄への不安や心配も関係している」と指摘する。自分が思い描いていた理想のイメージと現実の差にカルチャーショックを受け、「パリ症候群」にかかる中国人も多い。中国人観光客からは「係員は横柄で、英語を話さない。パリ人は程度が低い」などのクレームも増えている。

一方、パリ第8区の警察所長は「パリは確かにロマンチックな都市だが、犯行がないと思い込んでいるならば、それは幼稚な考えだ」と指摘する。大量の現金を持ち歩く中国人はスリなどの格好の標的となっており、パリを訪れる中国人観光客にとって「安全」は今や最も関心の高いテーマになっている。(翻訳・編集/HA)

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