中国の大手商業銀行が年末に再び利下げ、景気回復はより困難に―独メディア

Record China    2023年12月22日(金) 18時0分

拡大

ドイツ国営国際放送局ドイチェ・ヴェレは12月21日、中国の大手商業銀行が22日に定期預金の金利引き下げを行うとするロイターの記事を伝えた。

ドイツ国営国際放送局ドイチェ・ヴェレ(中国語版)は12月21日、中国の大手商業銀行が22日に定期預金の金利引き下げを行うとするロイターの記事を伝えた。関係者によると、今回の措置は中国経済が低迷する中、貸出金利の引き下げ余地を拡大することが目的という。

中国メディアは、中国工商銀行(ICBC)が22日から預金金利を引き下げると発表したことを報じた。引き下げ幅は、1年物が0.1%、2年物が0.2%、3年物と5年物が0.25%で、調整後の預金金利は1年物1.45%、2年物1.65%となる。また上海証券報と中国証券報は、中国銀行、建設銀行、農業銀行、中国郵政貯蓄銀行(PSBC)など数行も同様に22日から預金金利を調整すると伝えた。

中国の大手商業銀行による利下げは、今年6月と9月に続き今年3回目となる。記事は、「利下げは銀行の収益性を測る指標となる純金利マージン(NIM)縮小の圧力を軽減するだろう」とし、「中国の大手商業銀行は政府から景気の下支えを求められており、預金金利の引き下げは銀行に貸出金利を引き下げる余地を与える」との見方を示した。

中国は基準貸出金利を据え置いたが、ロイターは「市場関係者は中国政府が景気回復を安定させるため、来年さらなる金融緩和を実施すると予想している」と伝え、「不動産市場の低迷、地方政府の債務リスクの圧迫、世界的な経済成長の鈍化、地政学的緊張の高まりに直面し、中国の景気回復はより難しくなる」との見通しを明らかにした。(翻訳・編集/榊原)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携