中国、子どものSNS離れ促す一方で高齢者がSNSに夢中に―米メディア

Record China    2023年12月1日(金) 6時0分

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25日、環球時報は、中国で子どものSNS離れを促進しようと試みられている一方で、高齢者がSNSに夢中になりつつあるとする米雑誌の文章を紹介する記事を掲載した。資料写真。

2023年11月25日、中国紙・環球時報は、中国で子どものSNS離れを促進しようと試みられている一方で、高齢者がSNSに夢中になりつつあるとする米誌の文章を紹介した。

記事は米誌「ワイヤード」電子版が25日に発表した文章を紹介。スマートフォンやネット接続の低価格化によってますます多くの人がSNS上のショート動画に夢中になる中、オランダのエラスムス・ロッテルダム大学の中国人講師が自身の祖父をはじめとする中国の高齢者によるSNS利用状況について研究を行っているとした。

同講師は「ショート動画プラットフォームが、講師の祖父の生活をより豊かなものにした」とした上で、祖父が田畑で作物を収穫し、そこで大きな鍋を出して料理を作るといった自身の若かりし頃の生活と似たようなことをしている人物の動画を好んで視聴していると紹介。「この世界は祖父たちに居場所を残してくれたようだ」と評した。

そして、SNSのショート動画に親しむ中国の高齢者が増えている背景について、中国ではキャッシュレス化が進みスマホなしでは生活ができないような状態になりつつあること、子どもが実家を離れて暮らすようになる、あるいは故郷を離れたことで慣れ親しんだコミュニティーの日常生活を失うことにより多くの高齢者が孤独を感じていることを挙げた。その上で、北京市に住む陶芸家が「母は新しい場所にすぐに溶け込めるようなタイプの人間ではなかったが、ショート動画を通じてダンスを覚えたり、ある日突然これまで見たことのなかった料理を作ったりするようになった。母に新しい趣味ができると同時に、スマホを使う習慣もできた」と語ったことを紹介した。

記事は、中国で高齢者のインフルエンサーが出現し、同世代のみならず若者世代からもフォロワーを獲得しているとし、彼らがお金もうけではなく心の豊かさを保つことを目的として動画コンテンツを制作していることに触れ、「彼らは(社会から)忘れ去られたくないのだ」と評した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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