中国人の味覚の変化に合わせて各国の農家が植える作物を変える―米メディア

Record China    2023年11月17日(金) 9時0分

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13日、環球時報は、大規模な市場を持つ中国人の好みに合わせて、世界中の農家が作物を切り替えて富を築いているとする米メディアの報道を紹介した。資料写真。

2023年11月13日、環球時報は、大規模な市場を持つ中国人の好みに合わせて、世界中の農家が作物を切り替えて富を築いているとする米メディアの報道を紹介した。

記事は、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙11日付報道を引用。ベトナム中部の高地にある農村では、中国に輸出するための果物が倉庫に大量に積まれていると紹介。現地では伝統的にコーヒーの栽培が行われてきたものの、中国で人気が高いとして現地の農家が作物をコーヒーからドリアンに切り替えて栽培し、中国に輸出して大量の利益を得ているとし、農家はドリアン栽培で得たお金でローンの返済、新たな灌漑システムの導入に加え、大理石のピカピカな外壁の家を建てていると伝えた。

そして、現地の農家が「1ヘクタールのドリアンで稼げるお金はコーヒーの5倍で、今年は昨年よりはるかに多い4トンのデュラムを収穫し、全部中国に出荷した」と語ったことを紹介した。

その上で、中国の消費者がより豊かになるにつれ外国産農産物への需要が高まり、この20年で中国の食品輸入額は約150億ドル(約2兆3000億円)から1300億ドル(約20兆円)以上に増加したと伝え、ケニアのアボカド生産者、インドのエビ養殖業者、ロシアの大豆生産者、カンボジアのバナナ農家といった世界各地の農家、養殖業者が恩恵を受けているとした。また、現在中国の経済成長が減速しているにもかかわらず、牛肉やトロピカルフルーツなどの食品に対する需要は依然として高いとも伝えた。

記事は、ベトナムではドリアンの約90%を中国に輸出しているほか、ドラゴンフルーツ、バナナ、マンゴー、パイナップルも大量に中国に出荷していると紹介。現地のドリアン商人が「数年前までは、ドリアンは貧困削減のための作物だと思われていたが、今では『金のなる木』になっている。以前は日本にもドリアンを売ろうとしたが、日本のバイヤーはほとんど買ってくれなかった。中国への過度な依存は特に心配していない。 なんといってもドリアンという果物になじみがない人はまだまだたくさんいるから」と語ったことを紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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