オバマ米大統領、英誌インタビューでロシア・中国との大国関係語る=対露軽視、対中強硬―中国メディア

Record China    2014年8月6日(水) 18時0分

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5日、環球時報によると、オバマ米大統領は英誌エコノミストとのインタビューで、ロシア軽視の姿勢を示した一方で、中国に対しては毀誉褒貶(きよほうへん)相半ばする発言をした。資料写真。

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2014年8月5日、環球時報によると、オバマ米大統領は英誌エコノミストとのインタビューで、ロシア軽視の姿勢を示した一方で、中国に対しては毀誉褒貶(きよほうへん)相半ばする発言をした。

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オバマ氏は、ロシアが国際社会で演じる役割について問われると、無頓着な口ぶりで「プーチン大統領は短期的な危機を作りだすという方式で政治的利益を得ているが、長い目で見れば、そうした利益はロシアを傷つけるものだ」とし、「長期的な視点を持つことが重要だと私は信じているが、ロシアはもともとそのような視点を持っていないようだ」と述べた。

中国との関係について、オバマ氏は「両国間には緊張する時期もあるが、こうした緊張は管理可能だ」と指摘。「中国が価値の低い製品の製造者から、知的財産権の保護が必要となるような高付加価値の製品の製造者となれば、両国間の貿易摩擦は減るだろう」と述べた。同時に、「中国に対しては相当に強硬な姿勢を取る必要がある。なぜなら、彼らは抵抗を受けるまで成長し続けるからだ」とも述べた。

オバマ氏はまた、中国問題への対応における自らの経験に自信を示した。「中国人は感情をあらわにすることはせず、抽象的なものに興味を示さない。そのため、国際ルールを尊重するよう単純に呼び掛けるだけでは不十分だ」「何らかのメカニズムを構築することが必要だ。中国が国際ルールに反したら、われわれは強硬な姿勢を示すとともに、中国に対し、(こうした仕組みがもたらす)長期的かつ潜在的な利益を提示する必要がある」とした上で、「このメカニズムは中国だけに対するものではない。他の新興国も含まれる」と付け加えた。

オバマ氏の発言について、復旦大学の呉心(ウー・シン)教授は「大国関係に対する同氏の最新の認識を読み取ることができる」と指摘する。「米国はロシアに対してなすすべがなく、プーチン大統領をおとしめる発言をするのみだ。一方、中国に対しては、中国が対外的に冒険主義を取ることを望んでいない。同時に、高付加価値製品の貿易において成長の余地があるなど、米中の新しい関係について指摘している」とした上で、「オバマ氏が中国に強硬姿勢を取ることを強調したのは、対中戦略に依然として疑問点が存在し、外交面での仕事をさらに進める必要があると認識していることを反映している」と分析した。

呉氏はまた「中国の新指導部の戦略構想を、米国は十分に認識しておらず、中国への過小評価が明らかに存在している」とも指摘した。(翻訳・編集/NY)

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