中国・杭州市で開催中の第19回アジア競技大会（杭州アジア大会）の陸上女子100メートルハードル決勝で一度はフライングで失格判定を受けた中国選手がレースに参加したことについて、インド陸上競技連盟会長が苦言を呈した。中国のスポーツメディア・捜狐体育が伝えた。

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1日に行われた同種目決勝、中国の呉艶妮（ウー・イエンニー）がスタートの合図の前に飛び出した。これにより、呉とインドのジョスィ・ヤーラジがフライングで失格に。ところが、ヤーラジは呉につられただけだと審判に猛抗議。すると、呉もこれに乗じて抗議を開始。その結果、明らかに飛び出した呉も含め、全員でスタートをやり直すこととなった。

そして、レースの結果、中国の林雨薇（リン・ユーウェイ）が12秒74で1着。呉とヤーラジはそれぞれ2、3着でゴールしたが、レース後の裁定で呉はやはり失格となり、ヤーラジが銀メダルに。4位だった日本の田中佑美が繰り上がりで銅メダルを獲得した。

一連の出来事について、インド陸上競技連盟のアディレ・スマリワラ会長は「（最初のスタートで）あの中国選手（呉）がフライングしたため、ジョスィやほかの選手がつられて走り出した。機械上はジョスィもフライングしたことになっていたが、彼女は中国選手の影響を受けた。ルールでは最初にフライングした選手だけが失格することになっている」とし、「審判員たちは中国選手の資格を取り消すべきだったが、彼らはなぜかジョスィの資格も取り消そうとした。審判員はあの中国選手を（やり直しの）レースに参加させるべきではなかった」と語った。

この発言に、中国のネットユーザーからは「その通り」「審判員の目は節穴。あんなに明らかな（呉の）フライングなのにインド選手も失格にしようとした。これは恥」「呉艶妮が他の選手の邪魔になった。特に隣のインド選手の。（呉を）レースに参加させるべきではなかった」「今回はインド人を支持する。呉がインド選手影響を与えたのは間違いない」など、賛同する声が多く上がった。

一方で、「違反は違反。だが、選手が抗議した場合はレース後に再度判断することも認められている。ルールを知らない人が多い」とのコメントも寄せられている。（翻訳・編集/北田）