中国情報通信研究院がこのほど発表した「中国ワイヤレス経済発展研究報告書（2023年）」によると、中国の2022年のワイヤレス経済規模は6兆6000億元（約132兆円）に達し、ワイヤレス経済が安定成長を維持し、発展の質が着実に向上している。ワイヤレス経済は、ワイヤレス産業とワイヤレスエンパワーメントの割合が4対6という内部構造を形成し、安定化している。ワイヤレスエンパワーメントはワイヤレス経済の主な構成部分になっている。人民郵電報が伝えた。

同報告書によると、中国のワイヤレス産業は新しい方向と新しい競争の場が出現し続けている。ワイヤレス産業規模は22年に2兆8000億元（約56兆円）に達し、ワイヤレス経済の42％を占めた。各種ワイヤレス技術の持続的な進化と世代交代に伴い、すでに5G、IoV（自動車のインターネット化）、北斗衛星測位などの分野の発展の新たな原動力と優位性を形成している。衛星インターネット、航空インターネットなどの新しい方向と新しい競争の場を切り拓いている。

中国のワイヤレスエンパワーメントの幅の広がりと深度が大きくなっている。22年のワイヤレスエンパワーメント規模は3兆3800億元（約67兆6000億円）で、ワイヤレス経済の58％、GDPの3．1％を占めた。ワイヤレスエンパワーメントの発展は量の拡大から質の向上へと移り変わりつつある。ワイヤレス技術のイノベーションと進化、そして実体経済との持続的な深い融合に伴い、ワイヤレスエンパワーメントのワイヤレス経済成長におけるメインエンジンの役割がより安定している。（提供/人民網日本語版・編集/YF）