ウクライナ政府が非難、空襲で市民多数が死んだ劇場廃墟で中国人歌手がロシア歌曲歌う―露メディア

Record China    2023年9月12日(火) 5時0分

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中国人歌手の王芳さんが、空襲で市民数百人が犠牲になったウクライナのマリウポリ劇場でロシア歌曲の「カチューシャ」を歌い、動画を投稿した。ウクライナ外務省の報道官は王芳さんの行為を強く非難した。

中国人歌手の王芳さんが、空襲を受け避難中の市民数百人が犠牲になったウクライナのマリウポリ劇場でロシア歌曲の「カチューシャ」を歌い、その様子を動画撮影してネットに投稿した。ウクライナ外務省の報道官は王芳さんの行為を強く非難した。ロシアメディアのスプートニクによると、同動画は8日時点で数百万回再生された。

ウクライナ外務省のオレハ・ニコレンコ報道官は8日、自らのフェイスブックページに王芳さんの動画を転載して「道徳の完全喪失」と強く非難した。ニコレンコ報道官はさらに、「入手可能な情報による」とした上で、王芳さんを含む中国人「ブロガー」らがロシアに占領される都市に足を踏み入れたことは、外国人による国境通過に関するウクライナの法律に著しく違反する行為と表明した。

ニコレンコ報道官はまた、「ウクライナは中国の領土保持を尊重しいる」と指摘し、「中国側に対して、中国人がマリウポリに滞在する目的と、どのようにしてマリウポリに入ったのかを説明するよう求めた」と表明した。また、ウクライナ外務省は中国人「観光客」のウクライナ入国を禁止したとも付け加えた。

王芳さんの夫は有名なンターネット作家である周小平さんだ。周さんは8日、中国のSNS・微博(ウェイボー)にスプートニクが報じた王さんのロシア歌曲を歌う動画などを転載して「妻の英雄的で大胆不敵な行動を断固支持する」と書き込み、妻である王さんを「戦場のバラ」と形容した。

周さんはその後の投稿で、王芳さんは政治上の地位が全くない中国の民謡歌手であり、マリウポリ訪問は普通の中国人として招待されたと説明した。周さんはさらに、王芳さんは現地でコンサートを開催して、“ドネツク人民共和国”ドネツク人民共和国の指導者であるプシーシン氏と面会して、プレゼントを渡して戦争の早期終結を願っていると述べたと説明した。「ドネツク人民共和国」とは、ロシアの介入によりウクライナからの独立を宣言した地域だ。

また周さんは、不必要な争いを起こさないために王さんとともに紛争地域に行くことはせず、モスクワに留まって王さんの帰りを待っているという。その後、周さんによる微博への関連投稿は閲覧することができなくなった。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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