欧州自動車業界には新たな中国戦略が必要―独メディア

Record China    2023年9月5日(火) 8時0分

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3日、独ドイチェ・ヴェレは、中国市場でのシェアを落としつつある欧州の自動車産業には新たな中国戦略が必要だと米コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーが論じたことを報じた。

2023年9月3日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国市場でのシェアを落としつつある欧州の自動車産業には新たな中国戦略が必要だと米コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーが論じたことを報じた。

記事は、欧州の自動車メーカーは19年以降、世界最大の自動車市場である中国で市場シェアを約5%減らしたのに対し、中国が電気自動車(EV)で急速にシェアの拡大を進めているとした上で、マッキンゼーの自動車業界専門家が8月30日に発表した調査報告で「欧州の自動車業界は、中国の顧客の好みをさらに把握するとともに、最新技術、コネクティビティ、運転支援システム、コンシューマーエレクトロニクス製品の開発に力を注ぐことで、中国市場シェアの低下を食い止られる可能性がある」と論じたことを紹介した。

また、欧州の自動車メーカーがコンセプトカーからパイロット段階にまで持っていくのに4年の時間を要する一方で、業界トップクラスの中国メーカーはわずか2年で済むと指摘し、中国でのさらなる研究開発に大きな精力を投入する必要があるとしたことを伝えた。

さらに、マッキンゼーの報告が自動車用バッテリーの対中依存にも言及し、30年までに欧州で500GWhのバッテリー現地生産能力が不足する可能性があるとも警告し、欧州は350億ユーロ(約5兆5000億円)を投じて20の新しいバッテリー工場を建設する必要があるとしたほか、自動車用半導体チップについても欧州域内の十分な供給を確保するには「1900億ユーロ(約30兆円)を投じて37の新工場を建設する必要がある」と指摘したことを紹介した。

記事はこのほか、マッキンゼーが欧州企業に対して「運転支援システムや自律走行用の技術で取り残されないようにするために、データの利用や技術標準の定義についてもっと協力すべきだ」とも提言したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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