ここ数年、人工知能（AI）が各業界に影響を与えると同時に、雇用市場へも影響を及ぼすようになった。世界のAI人材ニーズはどうなっているか。AIはリストラを招くのか。

ビジネス特化型SNSのLinkedIn（リンクトイン）が最近発表した「Future of Work Report: AI at Work（将来の雇用に関する報告書：AIの仕事に対する影響）」を見ると、2023年6月末現在、リンクトインのプラットフォームではAI人材の数が16年初頭の9倍になった。中央値による統計方式で見ると、16年はリンクトインの会員1000人当たりのAI人材はわずか3人だったが、今では17人になった。

需要サイドの変化の勢いがよりすさまじくなり、リンクトインのグローバルプラットフォームに英語で出された求人のうち、大規模言語モデルのGPTやチャットGPTなどAI新技術に関わる求人は、半年前（22年11月）の22倍に急増した。

GAI（生成的人工知能）などのイノベーション技術の発展により大量の仕事を人間に代わってするようになったことから、世界の企業経営陣はリストラを考えるようになるだろうか。

同報告書によれば、企業経営陣のうちAIの影響を理由に職場の人間のポジションの削減を考える人はわずか4％で、逆に社員のAI技術を把握し利用する能力をどのようにサポートすれば、人間の潜在力を十分に発揮させ、組織のためにより大きな価値を創造するかと考える人が多いという。15年から現在まで、グローバル雇用市場が求める技能の25％に変化が生じており、AIなどの技術変革の影響を受けて、30年にはこの数字が65％に達することが予想されるという。（提供/人民網日本語版・編集/KS）