中国・広東省広州市がディズニーランド建設に前向きな姿勢を示した。中国メディアの羊城晩報が12日に伝えた。

中国ではこれまで、天津市や成都市、武漢市などでディズニーランド建設のうわさが立ったが、いずれも当局が否定してきた。こうした背景を踏まえ、先月あるネットユーザーが「広州市は中国第3のディズニーランド建設を積極的に進めるべき」との提案を投稿。条件は整っており経済効果も見込めると説いた。

すると今月10日、広州市文化広電旅游局がこの投稿に反応。「広州市は現在、ディズニーなどの大型プロジェクトと協力する機会を積極的に求めている」と前向きな姿勢を示した上で、「ディズニーのような大型プロジェクトは都市の観光業発展と都市消費のモデルチェンジ、アップグレードを大きく推進する。大型プロジェクト誘致は重要な取り組みの一つ」と明言した。

中国第3のディズニーランド建設をめぐり当局が初めて前向きな姿勢を示したことで、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）では関連ワードがトレンド入りするなど大きな関心を集めている。

ディズニーランドは現在、世界に6カ所。中国には香港と上海の2カ所にあり、それ以外では米カリフォルニア州、フロリダ州、パリ、東京だ。

中国では2021年9月にユニバーサル・スタジオ・北京がオープンしたほか、レゴランドも23～24年にかけて上海、深セン、四川の3カ所でオープン予定となっている。上海レゴランド有限公司の陳潔（チェン・ジエ）代表は「中国はすでに世界第2位のテーマパーク市場であり、成長は今後も続く」との見方を示している。（翻訳・編集/北田）