検閲を受けない台湾の音楽シーンは中華圏で絶大な影響力―仏メディア

Record China    2023年7月6日(木) 14時10分

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仏RFIの中国語版サイトは2日、「検閲を受けない台湾の音楽シーンは中華圏で絶大な影響力」とする記事を掲載した。写真は台湾のライブ会場。

台湾の音楽アワード「第34回金曲奨」の授賞式が1日、台北市内で開催された。これに関連し、仏RFIの中国語版サイトは2日、「検閲を受けない台湾の音楽シーンは中華圏で絶大な影響力」とする記事を掲載した。

RFIによると、ロイター通信は「台湾は毎年恒例の音楽アワードで言語の多様性を祝う」と題した記事で、金曲奨について「(北京語をベースにした華語で歌われる)マンドポップ(Mandopop)だけでなく、台湾語、客家語および先住民族の言語で歌うアーティストも称賛しており、これは華語以外の言語を促進する政府の努力の目に見える兆候だ」と論じた。

その上で「台湾では、華語が教育および行政の主要言語であり続ける一方で、他の言語も強く奨励・支持されているのに対し、中国では、少数民族の言語に対する憲法上の保護にもかかわらず、実際には普通話のみが奨励されている」と指摘。ベテラン歌手のジュリア・パン(彭佳慧)が初の客家語アルバムで「客家語シンガー賞」に輝き、シンガーソングライターのチェン・イーノン(鄭宜農)が台湾語を話せないにもかかわらず「台湾語女性シンガー賞」と「台湾語アルバム賞」に輝いたこと、パイワン族のシンガー、Kasiwa(葛西瓦)とMatzkaが母語でラップと歌を披露し、それぞれ「先住民語シンガー賞」と「先住民語アルバム賞」に輝いたことに言及。「台湾の人口はわずか2300万人だが、検閲制度に妨げられない創造性のおかげで、その音楽シーンは中華圏で絶大な影響力を持っている」と伝えた。

さらに台湾の蔡英文総統がフェイスブックインスタグラムへの投稿で、「音楽への愛が異なる民族間の言語の境界をなくした。ここでは、台湾語、客家語、先住民族の言語、華語、英語、日本語など、誰もがどの言語を使用していても、自由に歌うことができ、それが私たちを一つにする」と記したことにも触れた。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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