中国、台湾産バンレイシの輸入を再開、台東の農家「2年も待った」―中国メディア

Record China    2023年6月21日(水) 11時0分

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20日、中国メディアの中国新聞網は、中国税関総署が台湾産バンレイシの輸入再開を発表したことを伝えた。写真はバンレイシ。

2023年6月20日、中国メディアの中国新聞網は、複数の台湾メディアの報道を引用する形で、中国税関総署が21年9月20日より輸入を停止していた台湾産バンレイシの輸入を再開すると発表したことを伝えた。

記事によると、中国側の台湾問題を所管する国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮(ジュー・フォンリエン)報道官は20日、「輸入停止措置以降、台湾側から関連当局へ何度も再開の強い要望があった。最近になって、バンレイシの産地である台湾・台東県から停止措置の主な原因となった有害生物の除去を含む安全管理や品質などの問題の改善に、組織的に取り組んでいる報告を受けた。中国税関総署は総合的に判断し、20日付でバンレイシ輸入再開を決定した」とメディアに向けて発表した。台湾産の果物は他にもパイナップルやレンブが輸入停止になっているが、今回はバンレイシだけだという。

発表を受けて、台湾・台東県の饒慶鈴(ラオ・チンリィン)県長は「大陸側の善意ある回答に感謝する。これで実りある未来が確実なものとなるだろう。台東県は責任感と誠意を持って、農産物輸出の問題を解決していきたい。バンレイシが旬を迎える年末には大陸への輸出が回復するだろう」と答えた。また、国民党も「長きにわたり主張してきた中台両岸の交流と対話の継続こそが問題解決への正しい道筋であり、有効であることが証明できた」とコメントを発表した。

記事は最後に台東のバンレイシ農家を取材し、「知らせを聞いて涙が出た」「この日が来るのを2年も待っていた。最近は農薬も値上がりして、人件費も高くなって、苦しみ耐えていた」「たくさんの農家がバンレイシに植え替えている」など、多くの農家から期待の声が上がっていることを紹介した。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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