2014年7月23日、俳優・金城武のCMで注目された「金城武の木」が、台風10号の強風にさらされ根こそぎ倒れる事態に。現地の観光産業に大打撃を与えることになった。NOWnewsが伝えた。

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「金城武の木」とは、金城が昨年出演したエバー航空のCMに登場するアカギの木。台湾東部・台東県池上郷にある樹齢約40年のこの木は、CM放映をきっかけに注目され、観光客が大量に押し寄せる人気に。約40万人が見学に訪れ、地元にはこれまで5億台湾ドル（約17億円）の経済効果を生んできた。

23日、台風10号が台湾を直撃。台東県ではここ20年で最も激しい暴風に襲われた。その結果、心配されていた「金城武の木」が根こそぎ倒れる事態に。地元の住民は事前に葉を伐採したり、根元を囲ったりして台風に備えたが、努力もむなしく最悪の事態となってしまった。

台東県では、「金城武の木」を植え直すことをすぐさま決定。エバー航空の張国[火華]（チャン・グオウェイ）CEOも、関連費用の一切を負担すると発表した。金城武の事務所では、「非常に悲しく、もったいないという思い。しかし、それより地元の方々の安否を心配している」とコメントを発表している。

木が元通りの姿に戻るかについては、植え直してから3カ月経過しないと分からないという。なお地元の人々からは、「これは神のおぼしめしだ」の声も。マナーの悪い観光客がごみを散乱させる被害に悩まされてきたことを口々に語っている。（翻訳・編集/Mathilda）