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カメラでリアルな中国伝える、東京で竹内亮ドキュメンタリーウイーク

人民網日本語版    2023年6月2日(金) 17時30分

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竹内亮ドキュメンタリーウイークが5月25日、東京で閉幕した。

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竹内亮ドキュメンタリーウイークが5月25日、東京で閉幕した。ドキュメンタリー映画監督・竹内亮氏のドキュメンタリー映画「再会長江」、「ファーウェイ100面相」、「お久しぶりです、武漢」、「大涼山」の4本が5月19日から25日まで、東京の角川シネマ有楽町で上映された。イベント期間中、タレントの小島瑠璃子さんや俳優の阿部力さん、東洋学園大学の朱建栄教授など日中のゲストが登壇したトークイベントも行われ、それぞれ自分の中国に対する思いを語った。人民網が伝えた。

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10年ぶりに長江沿岸6300キロを走破

10年前の長江との「出会い」が、竹内氏の人生を大きく変えた。それを機に竹内氏は、中国の大地やそこで生活している「面白い人々」が好きになり、移住することにしたという。それから10年たち、急速な経済発展を遂げた中国は大きく変化した。竹内氏は、「私がここに住む理由」や「お久しぶりです、武漢」、「中国 アフターコロナの時代」といったドキュメンタリー作品で知られている。「再会長江」では、上海を出発して、長江源流をたどり「最初の一滴」を探す約6300キロの旅をしている。その途中で、竹内氏を含む番組取材班が制作した10年前のNHKのドキュメンタリー「長江 天地大紀行」で取材した中国人と再会し、彼らの変化をカメラに収めた。また、彼らの10年前と今の生活を比較して、視聴者が今のリアルな中国を実感できるようにしている。


人民網の取材に対して、竹内氏は「再会長江」を製作した理由について、「10年前の心残りを晴らしたかった。10年前に長江を撮影した時は、言葉が壁となったほか、中国での生活の経験がなく、浅い内容になってしまった。また、日本のメディアがずっと中国をバッシングする報道をしているのは良くないと思っている。視聴者に、日本メディアの視点以外の、普通の、日常で触れることのできるリアルな中国を紹介したかった」と説明した。

連日忙しかった竹内氏は最終日になってようやく会場で他の観客と一緒に作品を鑑賞したという。作品上映中、10年前に羊を抱っこしながら観光客に写真撮影を呼びかけていた恥ずかしがりやのチベット族の少女・仁青茨姆さんが、現在では自信にあふれる大人の女性となり、事業の成功を目指して民宿のオーナーになっているのを見た時、壮大で美しい長江本流にある三峡エリアの景色が映し出された時、そして三峡ダムの建設で移住した村民らが今、どのような近代的な暮らしをしているかが映し出された時、中国人や日本人の観客は驚きの声を上げていた。こうした観客のリアルな反応に、竹内氏は真剣な表情で注目していた。

竹内氏は人民網の取材に対して、「この10年の間に中国で起きた大きな変化が新しい物語を生み出した。それも僕が中国を好きな理由の一つだ。僕が撮影した数十カ国のうち、中国が一番面白い。10年後にもう一度、長江の沿岸を旅したい。その時の中国の変化は、誰も予想できないだろう」と語った。

感動を与え日中の距離を縮めるリアルな物語

竹内氏は、「中国のことが好きな日本人がこんなにたくさんいてびっくりした。日本メディアのネガティブな報道を見て、ほとんどの日本人が中国に悪いイメージを抱いている。でも、作品を見終わって、涙を流している日本人も多かった。そのような人は、ネガティブな報道を見ても、中国に対して偏見を抱いておらず、単純に人と人との交流と見ており、とても感動した」と語る。


5月23日にはNHKの「おはよう日本」で、竹内氏へのインタビューがあったほか、今回のドキュメンタリーウイークも紹介された。同イベントで上映された4作品はネット上でも公開されており、合計9話あるYouTube上の「再会長江」の再生回数は合わせて200万回を超えている。

竹内氏の作品を見ようと、大阪や愛媛からやってきた人もおり、会場は満員となった。上映後に設けられたファンとの交流では、一緒に写真を撮影しようと、会場の外の階段まで列ができていた。ある女性は会場を離れた後も、高揚した気分が収まらず、再び戻ってきて竹内氏に花束を渡し、応援のメッセージを伝えていた。

観客は人民網の取材に対して、「見るのは2回目。とても面白い。ぜひ中国に行ってみたい」「作品に出てくる中国の雄大で美しい風景や人々の日常生活は、中国のここ10年の変化をありのままに反映している。中でも、人と人の国境を超えた交流を見て、ほっこりした気分になった」と話していた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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