Record China 2023年3月4日(土) 14時0分
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2日、北京日報は「近ごろどうしてジャイアントパンダが続々と中国に戻ってきているのか」について解説する記事を掲載した。
2023年3月2日、北京日報は「近ごろどうしてジャイアントパンダが続々と中国に戻ってきているのか」について解説する記事を掲載した。
記事は、先月日本から「シャンシャン」など4頭が続々と帰国したのに続き、米国で体調を崩している1頭も4月7日までの帰国が決定、さらに英国、フィンランドもパンダの送還を予定しているなど、外国にレンタルしているパンダの帰国が相次いで取り沙汰されていると紹介した上で、外国に住むパンダを巡る事情について解説している。
まず、中華人民共和国建国後「友好の使者」としてパンダを各国に寄贈したり、商業目的で貸し出したりする行為は1990年代中頃にパンダ保護の観点から一切停止され、以後は「繁殖、保護、研究を目的としたレンタル」のみが行われており、現在66頭のパンダが海外にレンタルされていると説明。このうち11頭は米国で、9頭は日本で暮らしているとした。
そして、「繁殖、保護、研究を目的としたレンタル」は原則「健康で繁殖能力のある一対の雌雄パンダ」を10〜15年貸し出し、年齢や健康状態を見てその都度契約を延長する形になっているほか、貸し出し期間中に生まれたパンダの所有権は中国に帰属すると指摘。近々日本などから帰国した、あるいは帰国予定のパンダは契約内容に沿っての帰国だと説明している。
また、新型コロナもパンダのレンタル状況に影響を与えており、「シャンシャン」は2020年12月の帰国予定が2年以上延期となり、米国や英国のパンダも同様に予定が遅れて今年帰国することになったほか、コロナによる餌不足で研究計画が中止となりカナダの動物園で飼育されていた2頭が20年末に前倒しで帰国するケースもあったと紹介した。
記事は、世界各国民によるパンダへの愛情と、国内外の研究協力によってパンダの保護状況はますます改善しており、22年末の世界での人工飼育頭数は673頭で10年前の約2倍になっているほか、主要な生息地である中国での野生個体種も1980年代の1100頭余りから1864頭にまで増えたと紹介。技術の向上により海外でもパンダの繁殖に成功する事例が増えており、現在までに21頭の赤ちゃんパンダが海外で生まれたとしている。(翻訳・編集/川尻)
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