日本車の中国攻略プラン、高品質・低価格で勝負―中国メディア

Record China    2014年7月13日(日) 17時40分

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9日、日産自動車は北京モーターショーで排気量1200CCのコンパクトカー「R30」(ヴェヌーシア)を発表した。「中国本土を開拓したい、特に遠隔地を開拓したい」のだという。資料写真。

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2014年7月9日、日産自動車は北京モーターショーで排気量1200CCのコンパクトカー「R30」(ヴェヌーシア)を発表した。「中国本土を開拓したい、特に遠隔地を開拓したい」のだという。チャイナネットが伝えた。

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日本メディアによると、R30は価格を5万元(約82万円)以下と戦略的に低く抑え、来場者の目を引いていた。この価格は中国現地メーカーの同クラス車に比べて20%ほど低い。日産は中国専用ブランドのヴェヌーシアとしてこのR30を打ち出す予定だ。日産の中国業務責任者や関潤エグゼクティブディレクターによると、もともとR30はこれよりも低価格で販売する予定だったとのことで、低価格車に力を入れようとする日産の姿勢がうかがえる。

関エグゼクティブディレクターは以前、日産の「マーチ」や「サニー」などの車種で採用されたグローバル汎用プラットフォーム「Vプラットフォーム」のプロジェクトチームの主要メンバーだった。R30はこのプラットフォームを利用するとともに、開発作業や調達作業は市場ごとに現地の合弁企業が担当することになっている。関エグゼクティブディレクターは、既存の技術を十二分に活用すると話す。実際、日産は減価償却済みの設備を利用して、コスト圧縮に成功している。

人口1000人あたりの自動車保有台数をみると、欧州は500台から600台だが、中国はまだ100台に満たない。地方都市の購買力や買い換えニーズもあり、中国は新車販売台数の年間増加率が5-10%を維持することが期待される。

だが販売価格が10万元(約164万円)前後になることが多い日本車は、中国の消費者にとってなかなか手が出ない存在だ。国内総生産(GDP)の1人あたり平均は、北京市などの都市では9万元(約150万円)になるものの、地方ではわずか3万元(約50万円)前後だ。日本の自動車メーカーによると、「(中国で)日本車を買うのは、まだ一部の富裕層に限られたこと」だという。

欧米の自動車メーカーも中国の低価格車市場に進出している。米国のゼネラルモーターズ(GM)は中国戦略車の新型シボレー「セイル」を発表し、価格を5万元からとする。広東省の販売業者によると、「GMは低価格車を購入する顧客がいずれは高級車を買うようになることを期待している」のだという。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)も2015年に5万元前後の新車種を投入し、未来の高級車ユーザーを引きつけたい考えだ。

GMのトップは「製造過程でより高いレベルを求めれば、価格も必然的に高くなる。よって過度に高品質を求めることを避け、品質と価格との絶妙なバランスを追求することが非常に重要だ」と話す。日本車の売りは「品質」にあり、中国市場で「品質」と「低価格」の両立をどのように実現するかがポイントだ。日系メーカーの挑戦は始まったばかりだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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