大学が「美女」を使って新入生募集、男子学生ばかり集まる?―中国

Record China    2014年7月9日(水) 20時6分

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8日、中国では6月に全国統一大学入試が終わり、現在各大学は入学生募集攻勢のラストスパートに入っている。そんな中、北京航空航天大学などの大学が、オフィシャルサイトのホームページに美女やイケメンの画像をアップし、PRに励んでいる。

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2014年7月8日、中国では6月に全国統一大学入試が終わり、現在各大学は入学生募集攻勢のラストスパートに入っている。そんな中、北京航空航天大学などの大学が、オフィシャルサイトのホームページに美女やイケメンの画像をアップし、PRに励んでいる。美女を起用するスタイルはネットユーザーの賛否両論を呼んでいる。業界関係者は、「新入生を呼び込むために、学校側がPRしなければならない時代に入っている」との見方を示している。北京青年報が伝えた。

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▼美女起用に賛否両論

美女を使って新入生を募集するスタイルに、ネットユーザーからは、「こんな方法で本当にいいのか」と疑問を呈する声も寄せられている。

清華大学(北京)航天航空学院の今年の卒業生はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上に、入学前と卒業時の画像をアップ。入学前は小麦色に日焼けしていた肌が、卒業時には真っ白になっており、多くのネットユーザーが「大学に行ったら『女神』になった」と驚いている。その後、同大学の学生の間で微博に「同大学に行けば色白美人になれる」をテーマにした画像をアップするのが人気になった。しかし、「色気」を使うのは大学のPRには適していないと非難する声や「入学したら本当にお近づきになれるようなイメージを持たせる、美女の画像をアップするのはやめたほうがいい」という声が寄せられている。

最近、浙江大学はオフィシャルサイトのホームページに公共スポーツ・芸術部の女子大生の画像をアップ。1人の女子大生が黒のアカデミックドレスを着て飛び上がっており、下に履いているデニムのショートパンツが見えている。その背景では、白のTシャツにデニムのショートパンツ姿の女子大生らが並んで見ている。同画像に、ネットユーザーらは、「浙江大学の今年の宣伝:開脚ジャンプの仕方教えます」などと突っ込んでいる。同画像がネット上で話題になると、同大学は男子学生が開脚ジャンプをしたり、難易度の高いダンスの技を見せたりしている画像と取り換えた。

▼新入生募集は「宣伝」から「マーケティング」に

ポータルサイト「中国教育在線」の陳志文(チェン・ジーウェン)総編集長は、「大学は現在、『売り手市場』から『買い手市場』に移行しており、学生の選択権が大きくなっている。これは、大学側にとっては大きな問題で、過去にない大学の市場化時代に入った。これらを背景に、クオリティーが高く特徴ある大学でもPRが不可欠となっている。新入生募集のためのPR方法は、十数年前のキャンパスの風景や学部の情報が記された宣伝用のパンフレットから、数年前の大学生活を紹介した宣伝用動画へ、そして、現在の美女、イケメン、エアコン、食堂の紹介へと変わっている」と指摘している。(提供/人民網日本語版・翻訳/ KN・編集/武藤)

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