2023年2月2日、香港メディアの香港01は、日本の飲食店やコンビニエンスストアで悪質ないたずらを行う様子をSNSにアップする事案が続発していることを報じた。

記事は、日本の回転寿司チェーン、スシローの店舗内でしょうゆ瓶や未使用の湯飲みをなめたり、口にくわえて唾液がついた指をレーンの寿司になすり付けるといった行為を撮影した動画がSNS上で拡散し、多くの人が衛生上の不安から店での食事を敬遠し、株価が大きく下落する事態が発生したと紹介した。

このほかに、北九州市を中心に多くの店舗を展開するうどんチェーン「資さんうどん」でも男性客がテーブルに備え付けの揚げ玉を共用のスプーンでそのまま食べた後、カメラに向かってポーズを決める動画が撮影され、SNS上で拡散して物議を醸したと報道。さらに、はま寿司やくら寿司でも同様の悪質ないたずら事案が発生したと伝えられており、これらのチェーン店がいずれも警察に相談するとともに、くら寿司は店舗内にAI監視カメラを導入する方策を打ち出したと伝えた。

香港01は3日にも、スシロー騒動と関連して日本の迷惑行為に関する報道を行っており、宮城県にあるコンビニエンスストアで女性従業員がレジでわざと放尿したような様子を撮影した動画がネットユーザーの間で拡散したと紹介。動画では店の制服を着た女性店員が店内ではしゃぎ回った後、かんだ後のガムを鏡に貼り付けたほか、レジカウンターの内側に立つ女性店員に対して撮影者の女性店員が「こいつ、おしっこ漏らしました」とつぶやく様子が映っていたと伝えた。

その上で、日本のネット上ではアルバイト店員による悪質ないたずら行為を「バイトテロ」と呼んでおり、2021年にはコンビニの男性店員がレジ天井の監視カメラを操作して女性客の胸部を盗撮する事案が、19年には男性店員が商品の包装をなめるなどの行為がSNS上の動画で発覚し、問題になったことを紹介している。（翻訳・編集/川尻）

SNSで拡散された「資さんうどん」での迷惑行為につきまして、文書にて弊社の対応を公表させていただきました。

なお、現時点で警察に被害届けを提出しております。

「資さんうどん」は、今後も安心してお食事をお楽しみいただく環境を整えて参ります。#資さんうどん pic.twitter.com/5TmrsCRyqv

— 資さんうどん【公式】 (@sukesan1976) February 1, 2023