プロフィギュアスケーターの羽生結弦さん（28）の新たなアイスショー出演決定に中国でも関心が高まっている。

羽生さんが、今年3月10～12日に宮城県のセキスイハイムスーパーアリーナで開催されるアイスショーに出演することが決まった。主催する日本テレビが9日に発表した。

ショーのタイトルは「羽生結弦 notte stellata」。メッセージでは、“notte stellata”がイタリア語で「満天の星」を意味すること、2011年3月11日の東日本大震災で被災した羽生さんが絶望の中で空を見上げると普段は街の明かりに遮られて見えない美しい星が輝いており、停電の中で「希望の光」を感じたというエピソードが紹介された。

羽生さんは「今まで3月11日ってコメントを出すことくらいしかできなくて、自分の演技を届けたいなと思っていてもそういう機会や皆さまの前で何かを届けられる機会をつくるのが難しかったです。ただ、こうやってプロになったからこそ、大切な日にやっと演技できるなっていう気持ちもありますし、3月11日でないと届けられない気持ちだったり、3月11日だからこそ思っていただける気持ちだったり。そういった意味で大切に大切に演技をしていきたいなって思います」と語った。

中国のファンからは「うわっ、楽しみ！」「すごく宮城に行きたいよ」「ああ、私が日本にいればなあ」との声が上がる一方、「ちょっとくらい休んだらどう？」「2月26日（のアイスショー）が終わってそれほど間もなく次のショー。これはかなりの頻度だよ」「羽生くんは本当に大忙しだね」「羽生くん、あなた一体何人いるの？」「彼1人だけ1日48時間あるんじゃないかしら」などハイペースでアイスショーを続けることを心配する声も上がった。

また、「3月11日のことか」「3．11に、故郷で。やっぱり衝撃的で言葉もない」「彼もすごくつらかっただろうね」「なんて優しい子なんだろう」「ズズ（羽生さんの愛称）、あなたは天使よ」「彼はどこにいたとしても、自分が来た道を忘れることはない」「あなたの（地元への）恩返しを全力で応援します」「羽生選手、あなたは本当に、本当に最高です」といった声も寄せられた。（翻訳・編集/北田）