Record China 2023年1月10日(火) 22時0分
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アニメ視聴を邪魔されたことに腹を立てた男が両親を殺害した事件が、中国でも大きな反響を呼んでいる。
今月6日、福岡地裁は松本淳二被告(60)に懲役30年の判決を言い渡した。報道によると、松本被告は福岡市西区の自宅で引きこもり生活を35年間続けており、両親から「小遣い」をもらいながらアニメを鑑賞したり漫画を読んだりして過ごしていた。
2021年6月、松本被告は、あまり関係の良くなかった88歳の父親からトイレの介助を繰り返し頼まれ、自身が好きなアニメ鑑賞の時間を邪魔されたと腹を立て、電気ポットのコードで首を絞めて殺害。87歳の母親も口封じのため同じ手口で殺害し、業務用冷蔵庫に遺棄した。
松本被告はその後自宅を出て逃走を図ったが、同年7月に京都で逮捕された。検察は「一方的にいら立ちを募らせた悪質な犯行」と指摘し無期懲役を求刑、被告の弁護士は「被告の重度の障害が犯行に影響を与えた」とし、懲役23年程度が相当と主張していた。
中国メディアの九派新聞が事件のあらましを伝えると、中国のネットユーザーからは数千のコメントが寄せられるなど大きな注目を集めた。
まず、「親のすねかじりが行きつく場所はみんなここだよ」「中国にも早晩こういうのが出てくる」といった声や、「両親が自ら悪魔を育て上げてしまった」「オタクの引きこもり問題は先を行っている日本を参考にすべき。子どもを育て間違えてはいけない」「35年も引きこもり?。俺なんて3日家にいただけで両親につまみ出されるよ」といった声が目立った。
また、九派新聞が「日本のオタクがアニメ鑑賞を邪魔されて怒り、両親を殺害」との見出しで伝えたことについて、「なんかアニメに矛先が向けられてる気がする」「これは個別の事案に過ぎない。記事のタイトルは二次元への攻撃をあおっているように感じる」「オタクが問題なのではない。独立していないのが問題なのだ」など、アニメとは無関係だと訴える声も少なくなかった。(翻訳・編集/北田)
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