代理出産で誕生した子どもの育児放棄や、巨額脱税が報じられて封殺状態にある中国の女優ジェン・シュアン（鄭爽）に、今度は子どもへの虐待の疑いが浮上している。

米国で代理母出産によって極秘に子ども2人をもうけたのち、ジェン・シュアンが育児を放棄したとの話題が報じられたのは2021年1月のこと。子どもたちの父親で元交際相手の張恒（チャン・ホン）氏が暴露したもので、続く4月には巨額脱税の疑いも浮上。税務局から滞納金や罰金を合わせて2．99億元（約57億円）の納付を命じられたほか、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）も使用禁止となり、実質的な封殺状態に追い込まれ3年目を迎える。

現在、子供たちの監護権は張恒氏が持っているが、親権を争う裁判が米コロラド州デンバーで9日から始まるのを前に、張恒氏が7日に記者会見を行い、ジェン・シュアンの子供たちへの虐待行為を告発。子供たちがそれぞれ、手の指に切り傷や、鼻の下にやけどらしき傷を負った様子を撮影したものを公開した。

張恒氏によると現在のジェン・シュアンは裁判所から、子どもたちと毎週数時間の面会が許されているという。この記者会見で張恒氏は、子どもたちの写真をはじめ、子どもたちがジェン・シュアンに恐怖心を抱いていることを示す動画、メッセンジャーアプリで交わしたやり取りの記録など、虐待行為を示す複数の証拠となるものを公開している。

なお、ジェン・シュアンおよびその父親は同日、SNSを通じてそれぞれ否定を示し、今後の裁判で事実関係を明らかにすると発表している。(Mathilda)