<南シナ海問題>中国が欧州企業と油田を共同開発、地域の対立がエスカレートする可能性も―露メディア

Record China    2014年7月5日(土) 8時28分

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2日、中国がイタリアの石油企業・エニ社と南シナ海の油田開発を行うことで合意に達した。これをきっかけに地域の対立がエスカレートする可能性がある。写真は南シナ海の油田。

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2014年7月2日、ロシアメディアによると、中国がイタリアの石油企業・エニ社と南シナ海の油田開発を行うことで合意に達した。専門家はこれをきっかけに地域の対立がエスカレートする可能性があると指摘している。中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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開発で合意に達したのは面積2000平方キロメートル、探査期間は6年半とされる。探査費は全額をエニ社が負担し、中国海洋石油総公司が最も多い51%の権益を保有するという。

南シナ海には石油300億トン、天然ガス160立方メートルが存在すると試算されており、中国は近年南シナ海の海底資源開発を積極的に行っている。しかし、中国海洋石油総公司の石油掘削装置「981」はベトナムの排他的経済水域(EEZ)内に位置しており、今回の共同開発に関する合意は中国とベトナムの対立を深める可能性もある。

ロシア科学院極東研究所の専門家によると、外国企業と協力して南シナ海で開発を行っているのは中国だけではなく、ベトナムやフィリピンも同様。交渉や外交ルートでの解決が難しいことから、各国とも正規の手続きを踏まないまま掘削を行っており、地域の緊張が高まっている。(翻訳・編集/岡田)

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