Record China 2022年11月13日(日) 19時10分
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台湾フォックスコンが河南省鄭州市内で経営し、アイフォンなどを生産している工場から、労働者が“大量脱走”した。残されたのは建物の周囲に残る、2階部分まで届くような大量のゴミだった。
台湾企業の鴻海科技集団(フォックスコン)が河南省鄭州市内で経営し、アイフォンなどを生産している工場から、労働者が“大量脱走”した。残されたのは建物の周囲に残る、2階部分まで届くような大量のゴミだった。10日になり、大量のゴミの様子がSNSに投稿されたことから、改めて注目されることになった。
工場では10月13日から、敷地外から通勤していた従業員を工場敷地内の宿舎に寝泊まりさせた上でのクローズドループ管理を開始した。19日には各棟に検査スポットを設置し、その後食堂も閉鎖して従業員の動線を制限し、N95マスクの装着と24時間以内の陰性証明携帯を義務化。21日からは、1日にPCR検査と抗原検査の両方を実施することにした。しかし感染状況は改善されず、不便な生活を強いられた従業員の不満が徐々に募り、根拠のない流言まで出回り始めたという。
さらに、河南省の各都市が29日、鄭州工場で働く地元出身の従業員に対して「帰省を受け入れる準備ができた」とのメールを配信した。すると、その日の午後に従業員が「集団帰省」しはじめた。工場側の対応については不明だが、工場敷地の門から大量の人が外に出る様子の動画も、敷地を囲うフェンスを乗り越えて外部に人が出る様子を撮影した動画も伝わっている。鄭州市は外部との交通を遮断しているので、従業員は数十キロから、長い場合には100キロ程度の道を歩いて出身地に向かったと報じられている。
10日に投稿された画像では、人の姿の見えない建物の周辺に、ごみがうず高く積まれている。場所によっては2階に届くほどの高さだ。画像の由来は不明だが、捨てられたのは布団や衣服、化粧品などで、従業員が持ち帰れないゴミを建物の上層階から投げ捨てたとされる。従業員の不満が爆発したとの指摘もある。
南日報の5日付報道によると、鄭州市政府は2000人以上を派遣してごみの清掃を行うとともに、消毒チームをフォックスコン工場に派遣し、工場及び従業員宿舎のごみの除去に消毒作業に協力する。フォックスコン側は従業員の居住環境を見直すことを決めたという。(翻訳・編集/如月隼人)
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