Record Korea 2022年10月25日(火) 17時0分
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23日、韓国メディア・韓国経済は「最先端ファウンドリ工程の開発に力を入れてきたサムスン電子が、伝統工程、特化工程も拡大する方向に戦略を修正した」と伝えた。資料写真。
2022年10月23日、韓国メディア・韓国経済は「最先端ファウンドリ(受託生産)工程の開発に力を入れてきたサムスン電子が、伝統工程、特化工程も拡大する方向に戦略を修正した」と伝えた。ファウンドリ世界トップの台湾TSMCの「庭」と呼ばれる伝統・特化工程市場で顧客を引き込み、シェア格差を縮めようという戦略だと分析されている。
半導体業界によると、サムスン電子ファウンドリ事業部は24年までに伝統工程、特化工程を現在より10以上増やす計画だ。27年には両工程の生産能力を18年の2.3倍に拡大するとしている。
ファウンドリ工程は大きく「最先端」「伝統」「特化」に区分される。最先端工程はスマートフォンなどに用いるアプリケーションプロセッサ(AP)のような超小型・高性能・低電力半導体を、伝統工程は車両用半導体、センサーなどを製造する。特化工程は特定の顧客の要請に合わせ伝統工程を一部改善したものだという。
サムスン電子はこれまで、後発メーカーとしての生産能力の限界を技術力で挽回するため、7ナノメートル、5ナノメートルなどの最先端工程でTSMCと競うことに注力してきたが、今回の戦略修正については、伝統・特化工程でも積極的に投資する余力がついたことと、伝統・特化工程で生産するチップの需要が拡大した影響も大きいと記事は分析している。
ここ2~3年、サムスン電子はTSMCとファウンドリ超微細工程市場で激しい競争を繰り広げ、5ナノ、3ナノ工程で「世界初の量産」というタイトルをめぐり争ってきた。しかし、今年7~9月期の市場シェアはTSMC53.4%、サムスン電子16.5%となっており、記事は「競争という言葉が色あせるほど格差が大きい」としている。TSMCが圧倒的な生産能力を背景にファウンドリ市場の半分以上を占める伝統・特化工程分野を掌握しているためで、サムスン電子の「伝統・特化工程強化戦略」は、こうした劣勢を挽回するための切り札だと分析されている。
サムスン電子は「30年ファウンドリ世界1位達成」を掲げているが、TSMCの牙城を崩さなければ実現は不可能。半導体業界関係者は「TSMCの顧客会社をどれほど多く奪うことができるかが1位達成の鍵になるだろう」と話している。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「半導体が崩壊したら韓国はおしまいだ。サムスンを支援するべき」「サムスンは長い間、政府とTSMCの二つを相手に闘ってきた。これからは国が積極的に支援すべきだ」「前政権の弾圧と規制で失った5年を克服してほしい」「サムスン電子を信じている」「サムスンがTSMCを追い抜くのは時間の問題だよ。技術力も資金もあるんだから」「やればできる」など、サムスン激励のコメントが多数寄せられている。
一方で、「技術的、環境的にTSMCと格差があることは事実なのに、短期間で追い抜こうというのは無理な話だ。長い目で見て投資することこそ正しい道だと思う」といった声も見られた。(翻訳・編集/麻江)
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