中国で隔離中の14歳少女が死亡、ネット上で真相の公表求める声相次ぐ―独メディア

Record China    2022年10月21日(金) 11時0分

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20日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、河南省汝州市で新型コロナの集中隔離を受けていた少女が発熱後、速やかな治療を受けられずに死亡する事故が発生したと報じた。

2022年10月20日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、河南省汝州市で新型コロナの集中隔離を受けていた少女が発熱後、速やかな治療を受けられずに死亡する事故が発生したと報じた。

記事は、新型コロナの疑いで隔離措置を受けていた汝州市の14歳の少女が隔離地点で発熱した後、18日に死亡したと紹介。少女は14日未明に家族とともに同市内の高校に移送されて集中隔離を受け、16日午後に発熱したため解熱剤を飲んだところ一旦熱が下がったものの、翌17日午前に再び発熱、午後になって痙攣(けいれん)を起こし始めて意識を失い、夜に市内の病院に搬送されたものの18日未明に死亡したと伝えた。

そして、父親の話によれば少女の死因は高熱による肺水腫と脳炎で、父親が「医者の話では、脳炎は難病ではあるものの、もっと早く見つかっていれば命は助かっただろう、治療できるタイミングを逃してしまったとのことだった」と語ったことを紹介している。

また、父親が「隔離地点の責任者に(少女の発熱を)伝えたが、ここには医師がいないなどと言って誰も相手にしてくれなかった。救急電話も通じなかった。あちこちに言って回って、ようやく病院に搬送された」と述べ、集中隔離措置の体制への不満を訴えたことを伝えた。

記事はその上で、中国の政府系メディアがこの少女の情報について一切報じていないとし、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)では政府に対して事件の真相を公表するよう求める声が出ていると紹介。「隔離の目的は、お年寄りや子どもを救うためではないのか?」「全ては人民の健康のため、というけれど、一部の人の健康や命が犠牲になっているとしたら、それはウソや欺瞞(ぎまん)になるのではないか?」「詳細を発表してほしい。なんであれ、ルール違反があったなら厳罰に処してほしい」といったコメントが寄せられているとした。(翻訳・編集/川尻


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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