日本が1000時間以上連続発電可能な電池開発、将来性は?―中国メディア

Record China    2022年10月13日(木) 8時0分

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11日、科技日報は、日本の研究グループが耐久性や発電効率の課題を克服した新しいペロブスカイト太陽電池の開発に成功したと報じた。

2022年10月11日、中国メディア・科技日報は、日本の研究グループが耐久性や発電効率の課題を克服した新しいペロブスカイト太陽電池の開発に成功したと報じた。

記事は、日本の物質・材料研究機構(NIMS)が先日、面積1平方センチで、太陽光の下で20%以上の光電変換効率を保ち、1000時間以上の連続発電が可能なペロブスカイト太陽電池を開発したと紹介した。

そして、ペロブスカイト太陽電池は製造が容易で低コストな次世代の太陽電池として大きな期待が寄せられている一方で、水分子と反応すると劣化しやすいといった耐久性の問題があったと解説。今回開発された電池は、ペロブスカイト層と電子輸送層の界面に撥水性のあるヒドラジン誘導体(5F-PHZ)を用いて水分子との接触を防ぎ、耐久性を向上させたほか、正孔輸送層とペロブスカイト層の界面にホスホン酸誘導体(MeO-2PACz)を用いることで、正孔輸送層における欠陥の形成を最大限防ぎ、発電効率を高めることに成功したと伝えている。

その上で、シリコン太陽電池より製造コストが低い一方で安定性に問題があり商業化が進んでいないペロブスカイト太陽電池をめぐっては、先日も米エネルギー省の研究者による高効率かつ高い安定性を両立したペロブスカイト太陽電池の研究成果が学術誌ネイチャーに掲載されたと紹介。「潜在力のあるこの太陽電池の改良に、各国は太陽電池の未来を託しているようだ」と評した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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