コロナ陽性者を発見したら最大100万円の奨励金、県当局による「通報制度」に中国ネット反発

Record China    2022年10月4日(火) 14時0分

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中国・河南省周口市沈丘県で新型コロナウイルスの陽性者を発見した場合に最大で5万元(約100万円)の奨励金が支給される。

中国・河南省周口市沈丘県で、新型コロナウイルスの陽性者を発見した場合に最大で5万元(約100万円)の奨励金が支給されることになった。環球時報や北京日報など、複数の中国メディアが4日付で伝えた。

同県の新型コロナ感染予防・抑制指揮部は3日、住民に向けた通知を発表。「発熱外来、末端の医療機関、ホテル、薬局、レストラン、商業施設、公共の場所、公共交通機関などの“観測ポイント”(感染予防・抑制のために設置された拠点)における監視・早期警戒の役割を十分に発揮するため」として、県内で賞罰制度を実施することを発表した。

それによると、上記の“観測ポイント”で健康コード(感染リスクを緑、黄、赤の3段階で示すもの)が「黄」で中・高リスク地域に滞在歴のある人物を発見し速やかに報告した上で予防措置を講じた場合、1人につき200元(約4000円)の奨励金が支払われる。コードが「赤」の場合は1人につき500元(約1万円)が支払われるという。

また、“観測ポイント”で中・高リスク地域に滞在歴のある発熱者を発見した場合は1人につき5000元(約10万円)が、その後PCR検査で陽性と診断された場合は5万元が支払われる。このほか、コードのスキャンや検査を行わずに施設に無断で立ち入った人物を通報した場合は、第1通報者に1人につき100元(約2000円)が支払われるという。

中国のネット上ではさっそく物議を醸しており、「とんでもないことだ」「どうかしてる」「紅衛兵か」「何をするつもりだ?」「勝手に赤コードを付与して、金を稼いだり投獄したりするつもりか」「その金はどこから持ってくるの?」「納税者の血税を何とも思っていないようだ」「汚職役人を発見したら報奨金はいくら?」など反発の声が上がっている。

河南省では今年、地元銀行から預金を引き出そうとした人たちの健康コードが突然、行動制限がかかる「赤」に変更されたことで騒動が起きていた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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