2014年6月20日、中国でミネラルウォーターのイメージキャラクターに選ばれた俳優キム・スヒョンと女優チョン・ジヒョンについて、キャッチフレーズの表記問題から韓国国内でバッシングが噴出した。台湾の日刊紙・聯合報が伝えた。

【その他の写真】

中国では大ヒットした韓国ドラマ「星から来たあなた」の影響で、主演コンビのキム・スヒョンとチョン・ジヒョンも人気沸騰している。不動産大手の恒大グループは展開するミネラルウォーター事業のイメージキャラクターとして2人を抜てき。それぞれが610万元（約1億円）という破格のCM契約料も話題になった。

だがこの契約をきっかけに、キム・スヒョンとチョン・ジヒョンが韓国国内でバッシング対象に浮上。その理由は、ミネラルウォーターのキャッチフレーズに中国名の「長白山」の名称が使用されているためだ。

中国と北朝鮮の国境にある「長白山」は、朝鮮半島では「白頭山」と呼ばれ、20世紀に入ってからはナショナリズムの象徴となった。韓国にとっては実効支配の領土地域から外れているが、呼称問題と領有権についての歴史認識の違いという問題が両国間に存在。2007年に中国で開催された長春アジア競技大会では、韓国のショートトラック女子選手が「白頭山はわが国の領土」と記したカードを掲げたことで、大きな問題になった。

韓国国内で噴出したバッシング内容は、「商品について何も調べずにオファーを受けた」「国の体面を汚した」というもの。2人の所属事務所では「水源地の表記まで確認していなかった」として謝罪し、今回の契約を打ち切るかどうかについては「協議中」としている。（翻訳・編集/Mathilda）