Record China 2022年8月26日(金) 8時0分
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華字メディア・日本華僑報は24日、「東京で発生した15歳の少女による殺人未遂事件、原因はどこにあるのか」とする記事を掲載した。著者は蒋豊(ジアン・フォン)編集長。
華字メディア・日本華僑報は24日、「東京で発生した15歳の少女による殺人未遂事件、原因はどこにあるのか」とする記事を掲載した。著者は同メディアの蒋豊(ジアン・フォン)編集長。
20日夜、東京・渋谷区の路上で通りすがりの母娘が刃物で刺された事件で、15歳の少女が殺人未遂の疑いで逮捕された。東京新聞の21日付の記事によると、少女は事件を起こした2つの動機を語っている。一つは、「死刑になりたいと思ったので、たまたま見つけた2人を刺した」というもの。もう一つは「自分の母親と弟を殺すための練習だった」「まず母親を殺そうと思っていた。残される弟もかわいそうなので、一緒に殺そうと考えていた」というものだ。捜査関係者によると、少女は同日昼ごろ、母親に「塾に行ってくる」と告げて自宅を出た後、電車で新宿駅に向かい、人通りが少ない場所を探して歩き回るうちに現場にたどり着いたのだという。
蒋氏は、「7月8日に奈良で安倍晋三元首相が銃撃を受け、死亡した事件以来の凶悪殺人事件だ。また、同事件が起こったのは新学期まであと10日となった日でもある」と述べ、少女の犯行の背景や動機について分析した。
まず、「日本メディアの大方の報道を基に整理すると、少女が母親と弟の3人で生活しており、明らかにひとり親家庭であるとわかる」とした。として、「少女は中学1年生の頃から学校に行くのを嫌がり、授業をサボることが多かった。その原因は学校の同級生との関係がうまくいかなかったからだという。事件が起きた週の月曜日と火曜日は、学校の保健室や自習室で過ごしながら、高校進学のための学習塾や英会話教室にも行っていた。一方で、少女の母親によると、少女は理由なく塾に行かないことが多く、出席率は7割ほどだったという」と説明した。
蒋氏は少女が犯行に至った原因について、「長年日本の社会を観察した経験」から考察した。1つ目に「ひとり親家庭に生まれた子どもは、不完全な幼少期を過ごすことになり、性格と感情および社会認知の面でいくつかの問題が発生する」こと、2つ目に「ひとり親家庭は、自治体からの経済的な補助金や学校側からの何らかの費用減免を受けることができても、心の中では引け目や差別、不安定さを感じていることがある」ことを挙げた。3つ目には「家の中の少女と弟の2人の子どもを、母親はなかなか公平に扱うことができなかった。もしかすると『男尊女卑』の傾向や行為があって、少女の自尊心を傷つけたのかもしれない」こと、4つ目には「一部のシングルマザーは教育手段が単純であったり乱暴であったりし、子どもは受け入れられないことがある」こと、5つ目には「母親自身も自分なりの感情を持って生きている。そんな母親の言葉を少女が受け入れられるかどうかが、少女自身の行動にも直結する」こと、とした。
蒋氏は最後に、「いずれにせよ、日本社会の『安全神話』を再び打ち破る重大な殺人未遂事件である」とし、「このような事件の再発をいかに回避するかが、少女(の事件の真相を)を追う私たち(メディア)の真の目的なのではないだろうか」と結んだ。(翻訳・編集/刀禰)
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