浙江省の銭塘江源流域でトキ40羽放鳥へ、個体群の再構築を目指す―中国

人民網日本語版    2022年8月17日(水) 21時30分

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浙江省衢州市開化県は取材に対し、科学研究者が今月末か9月初めごろに、同県の銭江源国家公園でトキ40羽を段階的に放鳥する計画であることを明らかにした。

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浙江省衢州市開化県は取材に対し、科学研究者が今月末か9月初めごろに、同県の銭江源国家公園でトキ40羽を段階的に放鳥する計画であることを明らかにした。今回の放鳥を通じて、中国南方エリアにおけるトキの個体群の再構築を目指すという。中国新聞網が伝えた。

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北京林業大学生態・自然保護学院の丁長青教授は、「銭江源国家公園におけるトキの放鳥プロジェクトの科学的定義は、『再導入』または『野生復帰』で、絶滅危惧種がすでに絶滅したエリアで、安定的に自己維持できる個体群を構築することを指す」と説明する。

トキの個体群復帰を成功させるためには、野外のトキの個体数を増やすことが最も重要となる。2008年、「鳥類のパンダ」と呼ばれているトキ5組が陝西省からはるばる浙江省まで連れてこられ、湖州市徳清県下渚湖での飼育が始まった。現時点で、同地のトキの個体数はすでに669羽まで増えた。うち、人工飼育個体が382羽、野外個体数もすでに287羽にまで回復している。今回、開化県で放鳥される予定のトキのほとんども同地で生まれ育ったトキだ。

野生復帰を確実に実現するために、放鳥が予定されているトキはすでに、「灼熱の暑さ」や「強風・豪雨」といった悪天候にも適応できるよう訓練を受けている。また、飛翔能力訓練や人からの捕獲逃避訓練、採餌能力訓練、営巣産卵訓練など、野外で自立して生存し、自然繁殖できるよう順化訓練も受けている。

また、トキがエサや生息地を探すのに困ることがないよう、銭江源国家公園はさまざまな対策を講じて、生態系保全を強化している。例えば、2019年から、農薬や化学肥料、除草剤の使用などが全面的に禁止されている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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