世界の核弾頭数、削減ペースが鈍化=中国は保有数増加の250発―スウェーデン研究所

Record China    2014年6月18日(水) 10時55分

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16日、スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が発表した世界の核兵器に関する報告書によると、世界の核兵器保有数は減少を続けているものの、数年前に比べて減少ペースが鈍化している。 写真は長崎原爆記念館の展示品。

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2014年6月16日、スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が発表した世界の核兵器に関する報告書によると、世界の核兵器保有数は減少を続けているものの、数年前に比べて減少ペースが鈍化している。参考消息が伝えた。

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同研究所によると、ここ5年間で世界の核弾頭の保有数は着実に減少している。これは主に2国で世界の核弾頭保有数の93%を占める米ロの削減によるものだ。今年、世界の核弾頭保有数は2013年から930発減少の1万6300発となった。だが、前年比2070発減少の2万530発となった2011年と比べ、減少ペースは落ちている。

米国は約7300発、ロシアは約8000発の核弾頭を保有している。同研究所の研究院は「核保有国は徹底的な核廃絶に向けた誠意を示す行動を取っていない。これらの国は、近代化に向けた長期プロジェクトを進めており、核兵器は依然として戦略を検討する上で重要な要素であると判断している」と述べた。

報告書によると、米ロが核弾頭を削減する一方、他の核保有の核弾頭数は変化していない。英国は225発、フランスは300発の核弾頭を保有しており、中国、インド、パキスタンに至っては核弾頭数を増加させている。中国は250発、インドは90〜110発、パキスタンは100〜120発で、イスラエルは80発の核弾頭を保有している。

北朝鮮の核弾頭保有数は6〜8発とされているが、研究院によると、北朝鮮にはこれだけの数の核弾頭を製造する原料はあるものの、核弾頭およびそれを搭載可能なミサイルシステムを保有しているかどうかははっきりしていない。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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