16日、中国浙江省の川で寝ていた男性が水死体と間違われて警察に通報された。中国メディアの九派新聞が21日付で伝えた。

記事によると、同日未明、中国浙江省紹興市越城区の城南派出所に「川に水死体がある」との通報があった。派出所の警察官はすぐに出動し、近隣住民に先導されて現場に駆けつけた。現場を映した動画には、川の行き止まりのところにパンツ一丁の男性が漂着している様子が映っている。男性は青ざめた顔色で動いておらず、体には水草が巻き付いていた。

紹興市越城区の公安によると、現場で派出所の警察官が何度も男性に呼び掛けたが反応がなかった。身元を調べたところ、男性は発見された場所の近くの賃貸住宅に住んでいることが判明。警察官は救急車を要請するとともに、部屋で手がかりを探した。しかし、「水死体」を引き揚げようとした矢先、それまで何の動きもなかった「水死体」が、突然体を動かして目を開けた。集まった人たちは「生きている！」「びっくりした！」と叫んだ。

男性は「余計なことをするな。誰が警察に通報したんだ？」と恨み言を言いながら体を起こして岸に上がり、「事故なんて起こっていない。自分はただ酒を飲み、水につかって涼んでいただけだ」と話した。また、川で寝た理由について「家に帰っても暑くて眠れなかった。だから思い切って川で水浴びをしようとしたが、あまりの心地よさに思わず眠ってしまった」と説明した。男性は警察から叱責を受け帰宅した。

人民警察は、「酒に酔った状態で水の中で寝るのは、非常に望ましくない」と注意を促している。（翻訳・編集/刀禰）