人気ミュージシャンのジェイ・チョウ（周杰倫）の6年ぶりの新譜がまもなくリリースされる。この15枚目となるソロアルバム「最偉大的作品（最も偉大な作品）」は7月8日に予約を開始し、7月15日にリリースされる予定だ。6日正午、アルバム先行曲のミュージックビデオ（MV）がQQ音楽や動画サイト「bilibili」（ビリビリ）など公式ライセンス契約を結んだプラットフォームで初めて公開されると、アクセス数は1分間で7万件を超え、再生回数は1時間で430万回を超え、原稿執筆時点では942万回を超えている。

プラットフォームではまだ新譜の価格は発表されていないが、2019年と20年にリリースされたデジタルシングル「説好不哭（泣かないと約束したから）」と「Mojito（モヒート）」はどちらも売上高が24時間以内に1000万元（約2億円）を突破した。多くのネットユーザーが「ジェイの新曲発表はまるでお正月」「正午になって、微信（WeChat）のモーメンツを開けたら、友達少なくとも20人からMVを共有されていた。今か今かと待っていた人がたくさんいた」といったコメントを挙げた。

アップルミュージックが発表した21年度中国人気曲ランキングによると、上位100位のうちジェイ・チョウの曲が54位を占め、引き続き中国ポップス界の半分を占めていることがわかる。彼こそ真のトップスターだ。

トップスターの後ろには、極めて大きな商業的価値がある。QQ音楽、ビリビリ、咪咕視頻などのプラットフォームはこぞって「コンテンツ争奪戦」に参戦した。

QQ音楽は4日、最新の11．8バージョンを発表し、バーチャルコミュニティー「音楽空間Music Zone」を打ち出し、「メタバース」に進出した。Music Zoneの中で、ユーザーは登録を済ませると自分専用のアバターを設定し、コミュニティー内にあるバーチャルルームのインテリアを変更し、他のユーザーと訪問し合ったり交流したりすることができる。

同じ日に、ビリビリも周傑倫らが設立したレコードレーベルのJVRミュージックと著作権契約を結んだことを明らかにした。近くロスレスのハイレゾ音質機能つまり高解像度音質をリリースするとしている。ビリビリはこれまでに「最偉大的作品」、4K版「稲香」、4K版「給我一首歌的時間（僕に一曲の時間をちょうだい）」などのMVをリリースした。

各プラットフォームは今後、タイミングを見て新機能をリリースするほか、周傑倫とより多彩なコラボレーションを打ち出す予定だ。

今年5月20～21日、騰訊音楽（テンセントミュージック）のライブコンテンツブランドのTMEliveがジェイ・チョウとコラボし、QQ音楽、酷狗音楽、微信視頻号など傘下のプラットフォームを通じて、周傑倫の2つのコンサートをオンラインで再配信すると、モーメンツで大きな反響を呼び社会現象化した。データによれば、この2つのコンサートは累計再生回数が1億回に迫っただけでなく、オンラインコンサートの視聴者数の過去最高も更新した。（提供/人民網日本語版・編集/KS）