Record China 2022年7月1日(金) 0時0分
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中国上海市松江区人民法院は28日、父親の遺体を家の中に放置した息子に懲役1年3月を言い渡した。
中国上海市松江区人民法院は28日、身の回りのことができなくなった父親の世話をせず、父親が亡くなった後に遺体を家の中に放置した息子に懲役1年3月を言い渡した。中国メディアの澎湃新聞が29日付で報じた。
記事によると、息子は1976年生まれで、学校を卒業した後は不動産の仕事に就いた。しばらくして父親は大病を患い、人との付き合いを嫌うようになって親子間のコミュニケーションは急激に減少。離婚や投資の失敗を経験した息子は母親と一緒に父親とは別の場所で暮らし、父親と連絡を取ることはほとんどなかったが、2017年に母親が父親のもとで暮らし始めてようやく週に1回顔を見せるようになった。19年に母親が亡くなり、息子は父親に一緒に生活することを提案したが同意は得られず、21年6月に再度申し出て同居が始まったという。
その後も2人の交流はほとんどなく、転んだことがきっかけで体がさらに弱くなった父親は同年9月には1人でベッドから下りることもできなくなった。息子は父親の健康状態の悪化を知りながら基本的な世話をすることもなく、毎日少し様子を見たり、声をかけたりする程度で、同月23日に父親が亡くなっていると分かった後も何もしなかった。異臭に気付いた隣人が警察に通報し、息子は「父親が亡くなる前、自分は家にいなかった」と虚偽の説明をしたそうだ。
今年2月に遺棄罪で起訴された息子は審理の過程で進んで罪を認め、人民法院は「高齢で病気を患い、1人で生活のできない父親に対して被告は扶養義務を負うが、これを拒否し、状況はひどく、その行為は遺棄罪を構成する」と判断した。(翻訳・編集/野谷)
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