日本の教科書スゴすぎ、デザイン完璧だし古代の特徴も―中国で評判に

Record China    2022年6月13日(月) 22時20分

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中国で、日本の教科書が評判になっている。主にデザインが入念に考えられているとの称賛だが、それ以上にいろいろと分析する声も見られる。

中国で、日本の教科書が評判になっている。主にデザインが入念に考えられているとの称賛だ。学校内の活動だけでなく、防災教育など生活分野を教える教科書もきちんと作られているとの指摘もある。日本の国語の教科書が縦書きであることも注目された。

日本の教科書が注目されたのは最近に始まったことではなく、数年前の投稿も残っている。注目度が期間を置いて繰り返し高まっているようだ。香港メディアの香港01は11日付で、中国大陸部で日本の教科書に対する注目が高まっていると改めて紹介する記事を配信した。

中国大陸部では最近になり、教科書に掲載されているイラストでは、子どもの姿があまりにも醜く描かれているとしてネットユーザーが問題視した。子どもをひどく醜悪に描くことで、次世代を担う子どもたちの審美眼に影響が出るのではないかと心配する声も出たと言う。比較の対象になったのは日本の教科書に掲載されている子どもらの絵だ。香港01は、アニメのように美しく描かれており、教科書が「宮崎駿の世界に誘っているようだ」と評した。

香港01は、香港で使われている教科書についても触れた。香港の教科書の多くは都市や自然の風景を表紙に使っており、まじめで重苦しい感じはするが、美的に問題があるのではなく、日本の教科書よりも劣っているわけではない。ただし、日本の教科書は人物イラストが素晴らしい。背景も季節の移り変わりを反映していると評価した。また、小学校1年生用から6年生用まで、教科書を使う子どもの成長に合わせて教科書中の子どものイラストも一緒に成長するという細かい配慮にも驚いて見せた。

中国大陸部ではこれまでに、日本の教科書について、個別のイラストだけではなくて、編集作業で極めて整理された構成になっており、秩序美が出現していると指摘する文章が発表されたことがある。また、国語の教科書の編集では、児童文学や発達心理学の専門家だけでなく、自然科学の専門家も参加しているとの紹介がある。そのため日本の教科書は、「大人が決めつけた幼児の審美能力」とは無縁という。

中国大陸の人にとって、日本の国語の教科書が縦書きで製本が右とじであることも奇異に感じる場合がある。中国では印刷物や筆記が左から横書きに統一されているからだ。特に国語の教科書では、ピンイン(中国語のローマ字表記)も多く使えるので、縦書きにすることはできない。中国人も、中国語はかつて縦書きだったということは知っており、「日本では中国の古い書き方が残っている」と感じる場合があるという。

日本では、防災知識などの教科書も存在することも注目された。大人が読んでも知識を得ることができるなどと紹介された。中国では日本で学校教育と直接の関係がない教科書が存在することについて、日本の教育では生涯学習が目標とされていることに呼応するとの見方がある。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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