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「犬の赤ちゃん」と思って2カ月世話、なんと国家二級保護動物だった―上海市

Record China    2022年6月11日(土) 20時30分

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中国上海市で9日、張卓臻君、思遠君兄弟とその母親、そして祖母が、2カ月間育ててきた「吉祥」とお別れをした。

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中国上海市で9日、張卓臻君、思遠君兄弟とその母親の胡楠さん、そして祖母が、2カ月間育ててきた「吉祥」とお別れをした。「吉祥」は犬として一家に引き取られたが、しばらくして国家二級保護動物のタヌキであることが判明。これからは上海動物園が新たな家になるという。

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上観新聞の9日付記事によると、「吉祥」を最初に見つけたのは近所の住人。4月8日、庭のしげみにまだへその緒が付いた状態で横たわっているのを見て「生まれたばかりの犬の赤ちゃんが捨てられている」と思ったという。周囲に母犬の姿はなく、飼育が苦手な住人がSNSを使って団地の人々に助けを求め、これに名乗り出たのが犬の飼育経験豊富な胡さん一家だった。

胡さんらは全身が冷え切っていた「吉祥」を電気毛布で温め続け、リレー形式で続けた心臓マッサージでその命をつないだこともあった。「吉祥」という名は危険な状態を何度も乗り越えたことを受けて付けられた名前だという。

胡さんによると、「『吉祥』は犬ではないのではないか」と考え始めたのは5月の中旬か下旬ごろで、その理由は生後約2カ月の犬にしては成長が遅い、糞の臭いが明らかに子犬のものとは異なる、熊のような爪をしているという3点。野生動物の保護ボランティアとして活動している知人に連絡をするとすぐに「吉祥」は国家二級保護動物のタヌキと分かったといい、記事は名残を惜しむ一家の様子を伝えるとともに、感染症流行下で野生動物を安易に助けたり、世話をしたりすることには安全や法律などの面でリスクがあるとも呼び掛けている。(翻訳・編集/野谷

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