人民網日本語版 2022年6月5日(日) 23時10分
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注目の中国大学統一入学試験が今月7日から、中国全土で実施される。資料写真。
注目の中国大学統一入学試験(通称「高考」)が今月7日から、中国全土で実施される。あなたは「高考」を受けた時の天気を覚えているだろうか?焼け付くような暑さの夏の日、または大雨が降る日だっただろうか?それとも涼しく快適な日だっただろうか?中国天気網が報じた。
■高考が7月から6月に調整された理由は?
2003年から、高考はそれまでの7月から6月に調整された。7月というと、中国のほとんどの地域は夏真っ盛りとなり、暑さが厳しく、不快指数も増すため、試験を受ける受験生にとっても、採点する教師にとっても、さらに、受験生の保護者にとっても、最適の季節とは言えない。特に、中国の南方エリアの多くの省では、7月になると、水害や台風の襲来が頻発し、高考の計画も立てづらくなる。
一方、6月上旬なら、中国の多くの地域は、春の終盤、または初夏の季節で、平均気温も7月より低く、台風や水害が発生する確率も7月より低い。
■「高考の時はいつも雨?」 「雨男」ならぬ「雨都市」はどこ?
昨年の高考実施期間中は、「高考の時はなぜいつも雨?」という話題が微博(ウェイボー) で検索のトレンド入りした。そして、ネットユーザーらから、「自分が高考を受けた時も雨だった」と振り返る声がたくさん寄せられた。では、本当に不運にも「高考」の時に限って雨となるケースが多いのだろうか?2003年から2021年までの19年間の高考期間中の平均降水量をまとめた統計を見ると、中国全土で降水量が最も多い地域は南方エリアに集中している。特に、華南地エリアはその時期、「龍舟水」と呼ばれる雨量が多くなる時期と重なり、暖かく湿った空気が海上から流れ込み、それが寒気とぶつかると広範囲で猛烈な雨が降る。そのため、広東省や広西壮(チワン)族自治区、福建省、貴州省などでは、高考の時に雨が降ることが多くなる。
2006年、福建省建甌市では高考実施日だった6月6日と7日、2日連続で豪雨となり、市街地の80%が冠水した。最も深い所で水深は2メートルを超え、多くの試験会場も浸水した。そのため7日早朝、現地は高考を13日と14日に延期すると発表した。中国で自然災害が原因で、高考の予備の試験問題が大規模に使用されたのは、これが初めてのことだった。
統計によると、2003年以降の高考期間中に雨が降った日数が最も多い省都級の大都市は、広州市、南寧市、成都市でいずれも38日。3都市の高考期間中の「降水確率」は66%を超えている。以下、貴陽市、重慶市、南昌市、西寧市、昆明市、福州市、海口市と続き、高考期間中の「降水確率」が約50-60%となっている。
■高考の期間中最も暑い都市は?
高考前に、冷たいスイカや暑気払いの緑豆のスープを飲んだことを覚えている人も多いかもしれない?また、高考当日に、炎天下で、不安と期待が混ざり合う目をして待ってくれていた両親のことを覚えているという人も多いだろう?雨のほか、高考というと、夏真っ盛りの厳しい暑さを連想する人も多いのだ。
2003年から2021年の19年間の6月7‐9日の全国猛暑日統計を見ると、猛暑日が最も多い地域は、▽新疆維吾爾(ウイグル)自治区南部の盆地▽華北・黄淮地区の河北省、河南省、山西省、山東省、安徽省の一部の地域▽南方エリアの雲南省、広西チワン族自治区、海南省の一部の地域の3エリアに集中している。ここ19年間、それら地域の高考期間の猛暑日数は10日以上になっており、局地的には20日を超えている所もある。その他、江南や華南のほとんどの地域は、猛暑日数こそ多くないものの、湿度が高く、気温が30℃を超えて、不快指数が非常に高くなっている。
省都級の大都市を見ると、高考期間中に猛暑日となっているのが最も多いのは最南端の省都都市・海口市で、その確率は39%に達している。その他、北方エリアの鄭州市、石家荘市、済南市、西安市、天津市、北京市も猛暑日が多い。
2011年に河南省鄭州市で高考を受けた人は、当時の天気を今でも鮮明に覚えていることだろう。鄭州ではその年の高考首日の気温が40.5℃となり、さらに2日目にはなんと42.5℃にまで達した。鄭州で6月上旬にこれほどの暑さになるのはレアケースだ。
一方、「ボイラー都市」の常連客である南方エリアの重慶市や長沙市、合肥市、南京市の4都市はいずれも気温ランキングの後位だった。 (提供/人民網日本語版・編集/KN)
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