2022年5月7日、中国・環球網は、韓国で10日に行われる尹錫悦（ユン・ソクヨル）氏の大統領就任式に各国から要人が出席する見込みであり、中国からは王岐山（ワン・チーシャン）国家副主席が出席すると報じた。

記事は、中国外交部の趙立堅（ジャオ・リージエン）報道官が６日、韓国政府の招待に応じて習近平（シー・ジンピン）国家主席の特別代表である王副主席率いる一行が訪韓し、10日の大統領就任式に出席すると発表したことを紹介。これに対し、大統領就任式準備委員会の委員長が「今後関係を一層深めたいという意思を韓国に示したと認識できる」とコメントしたこと伝えた。

また、同委員会提供のリストによれば就任式には143人の在韓各国使節を含む300人余りの外国要人が出席する見込みで、米国ではハリス副大統領の夫であるダグラス・エムホフ氏の名前があるとした。そして、米国はブリンケン国務長官、サリバン大統領補佐官（国家安保問題担当）が20日にバイデン大統領と訪韓する予定であることから、両者ではなくエムホフ氏が派遣することで誠意を示したとの見方を紹介した。さらに、日本については閣僚級の人物の出席が見込まれ、林芳正外相が最有力と見られていることを伝えている。

記事は、尹錫悦氏が大統領就任前から外交活動を活発化させており、6日には駐韓インド大使と会談したほか、カナダのトルドー首相と電話会談を行ったと紹介。一方、間もなく大統領を退く文在寅氏の最新支持率は45％と、退任前の支持率としては民主化後の歴代大統領中で最高を記録したことを伝えた。（翻訳・編集/川尻）