習近平国家主席は1日夜、北京で、シャルル・ミシェル欧州理事会議長とウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長とビデオ会談を行いました。

習主席は会談で、「8年前に私は、中国の願いとして、欧州と共に中・欧和平、成長、改革、文明という4大パートナーシップの樹立を提案した。中国側はこのビジョンを変えてはおらず、現在の情勢下でより現実的な意義を持つものとなっている」と指摘しました。

習主席はまた、「中国と欧州は世界平和を維持する二つの大きな勢力として、双方の関係の安定性を以って国際情勢の不確定性に対応する」「中国と欧州は共同発展を促す二つの大きな市場として、双方間の開放と協力を以って経済グローバル化のより深い発展を図る」「中国と欧州は人類の進歩をけん引する二つの大きな文明として、中欧間の団結と協力を以ってグローバルな課題に対応し、真の多国間主義を実践する」と、中欧関係の発展に三つの方向性を示しました。

これに対し、ミシェル欧州理事会議長とフォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は、中国は世界の重要な一極であり、欧州は中国の国際的地位と役割を非常に重視し、中国との関係発展を大切にしているとの考えを示しました。さらに、「一つの中国」の原則の堅持を重ねて表明し、当面の国際情勢下で、欧州は中国との対話を強化することが非常に重要である」と表明し、引き続き中国側と経済、貿易、投資、エネルギー、グリーン発展など諸分野における協力を強化しながら、新型コロナウイルス感染症や気候変動、生物多様性保護などのグローバルな課題に対応し、世界の平和、経済成長、共同繁栄に最善を尽くしていくことに期待を寄せました。

双方はまた、ウクライナ情勢について意見を交わしました。（提供/CRI）