Record Korea 2022年3月31日(木) 17時20分
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サムスン電子が、反ロ感情の強いバルト三国で販売されるスマートフォンの製品名から「Z」を削除した。写真は「Galaxy Z Fold3」のパッケージ。
サムスン電子が、反ロ感情の強いバルト三国で販売されるスマートフォンの製品名から「Z」を削除した。3月28日、韓国メディア・ニュース1が報じた。
記事によると、サムスン電子は最近、エストニア、ラトビア、リトアニア(バルト三国)での販売サイトにおいて、「Galaxy Z Fold3」と「Galaxy Z Flip3」から「Z」の表記を削除して販売していることが分かった。
「Z」の文字はロシアの勝利を意味し、ロシアのプーチン大統領の支持者らがロシア政府を応援する際に用いられている。バルト三国はロシアがウクライナに続いて攻撃する可能性が高い地域であり、反ロ感情が高まっているため、サムスン電子はこのような状況を考慮して「Z」を削除したものとみられている。
またサムスン電子はバルト三国だけでなく、戦争当事国であるウクライナのホームページも近いうちに修正すると予想されており、業界関係者は「バルト三国に近いポーランドも反ロ感情が激しいため、近々アップデートが行われるだろう」と話しているという。
しかしこの「Z削除」戦略が、ロシア市場での売れ行きに影響を与える可能性もあるとのこと。実際のところロシア市場におけるGalaxyのシェア率は、昨年通年では1位だったが、10月以降はiPhoneに押され2位にとどまっている。また「ゲーム最適化サービス(GOS)」アプリの性能制限問題によりブランドの信頼度は低下しており、今月5日からは物流規制でロシアへの出荷も中断されているため、サムスンが今年もロシア市場で首位を守れるかどうかは不透明な状況だという。
この記事を見た韓国ネットユーザーからは、「気を付けて悪いことはない」「よい選択」「製品名からZを取っても別に問題はない」などと賛成する声が上がる一方、「企業が政治に配慮するとつぶれるよ」「Zを取る前にGOSを取ったら?」「どうせ大しては売れない」「顔色をうかがうのだけは得意だよね」などと冷ややかな意見も寄せられている。
また、「Zという文字に罪はないのにロシアのせいで…」「『電撃Z作戦』(原題は『ナイトライダー』)はどうなる?」「『マジンガーZ』も『Y』に変身か?」などのコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山)
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