中国企業が再び欧州企業を大量買収―独メディア

Record China    2022年3月25日(金) 5時20分

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ドイツ経済誌マネジャー・マガジン(電子版)はこのほど、中国企業が再び欧州でより多くの企業を買収しているとする記事を掲載した。写真は英ロンドン。

ドイツ経済誌マネジャー・マガジン(電子版)はこのほど、中国企業が再び欧州でより多くの企業を買収しているとする記事を掲載した。中国紙・環球時報(電子版)が23日、その内容を要約して次のように伝えている。

監査・コンサル大手アーンスト・アンド・ヤング(EY)の最新の調査によると、2020年に欧州で中国企業による買収が新型コロナウイルスの感染拡大で低迷した後、2021年には取引数が132件から155件へと増加した。取引額も大幅に増加した。出資と買収の価値は8倍以上の124億ドル(約1兆5020億円)にまで増加した。

欧州で最も多くの取引が行われたのは英国で、2021年に行われた買収と出資は36件。ドイツは35件で2020年から7件増えた。

伝統的な産業の企業が取引の大部分(30件)を占めていて、特にドイツでは12件に上ったが、その数は減少していて、2020年には欧州全体で36件だった。EYのリポートによると、中国の投資家は引き続き自動車サプライヤーや機械メーカーに関心を持っているが、現在はそうした関心が電気自動車(EV)や自動運転、ハイテク材料などのサブセクターに及んでいる。

他のセクターへの関心も高まっている。中国のプライベートエクイティ(PE)ファンドやベンチャーキャピタリストはますます活発になっている。特にドイツでは昨年、新興企業に大規模な投資が行われ、中国の投資家が大きく関与した。欧州全体ではハイテク企業とソフトウエア企業で27件の取引が行われた。1年前は20件だった。

医療セクターへの買収と投資の数も16件から26件に増加した。製薬、バイオテクノロジー、医療技術など、ヘルスケアセクターは中国企業にとって最も重要なターゲットの1つになりつつある。専門家はドイツが中国の投資家にとって魅力的な市場であり続けると確信している。(翻訳・編集/柳川)

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