2022年3月18日、韓国・デジタルタイムズは、「現職の『国民の力』議員が関係者らと共に、新型コロナウイルス防疫規則を破り飲食を伴う会食を行った」と報じた。

記事によると、PICAプロジェクト共同代表のソン・ジャホ氏が18日、自身のブログに「『国民の力』は目を覚ましてもらいたい」として、焼酎やビールの瓶がずらりと並ぶテーブルを囲み9人の男性が会食する写真を掲載した。ソン氏も会食出席者の1人だった。CBSノーカットニュースの報道によると、他の出席者は「国民の力」所属のユン・サンヒョン議員、ク・ジャグン議員らだったという。

ソン氏は「3月14日に知人に招かれて『国民の力』中核関係者の食事会に参加した」という。ブログには「国の立法を担う、誰よりも順法精神を守り模範となるべき『国民の力』国会議員と中核関係者が、政権交代（が決まって）から1週間も経たずに防疫規則を守らず会食をする様子を目撃し、驚きを禁じえなかった」と書いている。また、このような内部告発に至ったのは「国民の力」のためだとし、「政権交代を通じて尹錫悦（ユン・ソクヨル）政権を成功させなければならない。それには法と原則を守り、模範となることが基本だ。初心を忘れてはならない」と述べている。韓国では9日に大統領選挙が行われ、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦氏が当選したばかり。

ソン氏はドンウォン建設会長の息子で、PICAプロジェクト共同代表。人気ガールズグループ元メンバーの元恋人としても知られるが、昨年6月に飲酒運転で摘発されている。「人は誰でも失敗をするが、その失敗を繰り返してはならない。私も昨年、飲酒運転という大きな失敗を犯し、深く反省している。同じ失敗を二度としまいと誓い、初心を取り戻した」ともブログに書いている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「まったく、何をやっているのか」「こんなのは序の口だ」「こんなことだろうと思ったよ」「もともとそういうレベルの人たちなんだよ。何も言うまい」「どうかしている連中。投票するんじゃなかった」「次期大統領選びは大失敗」「国が奈落に落ちていくシグナルだな」「文在寅（ムン・ジェイン）政権の防疫失敗だと責めている『国民の力』が酒を飲んで防疫規則違反か」「今すぐ重懲戒にすべき」など、あきれ声のコメントが殺到している。

いっぽうで、「万単位で感染者が増えているのに、まだそんな制限があったの？」「正直、祝宴くらいしてもいいんじゃない？」といった声も見られた。（翻訳・編集/麻江）