人民網日本語版 2022年3月17日(木) 22時50分
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南京市第一病院副院長で、心臓・胸部血管外科長が率いるチームが14日、ある患者の超小型磁気浮上遠心心室補助装置埋め込み手術に成功した。
南京市第一病院副院長で、心臓・胸部血管外科長の陳●(チェン・シン、●は金が3つ)氏が率いるチームが14日、ある患者の超小型磁気浮上遠心心室補助装置埋め込み手術に成功した。これは中国が独自に研究開発した世界で体積が最小で質量が最も軽い磁気浮上遠心式「人工心臓」だ。直径はわずか34ミリメートル、重さは90グラムで、ピンポン玉ほどの大きさだ。江蘇省でこの人工心臓による埋め込み手術が行われたのは初めて。
■なぜ人工心臓を埋め込むのか?薬物治療は効果がなく、ドナーが限られている
拡張型心筋症と診断された患者の肖さん(56)は、心機能はⅣ度まで進行しており、重体となっていた。
南京市第一病院心臓・胸部血管外科の専門家は精密検査と分析により、肖さんが「末期の心臓病」であり、薬物治療は効果的ではないと判断した。心臓の衰弱が続く肖さんは、これ以上の症状悪化を待てなかった。病院の専門家の立会診察を経て、最新型の植込み型左心室補助装置「Corheart 6」の埋め込みが決定された。
陳氏によると、重症の心不全患者にとって心臓移植は最も有力な治療手段だ。中国の心不全患者は現在約1000万人にのぼるが、ドナーの人数が限られており、毎年の心臓移植手術は約500−600回となっている。多くの患者が自分を救ってくれる心臓が届く前に亡くなっている。
人工心臓には独特な強みがある。心臓移植を待つ時間を稼ぎ、急性心不全患者に短期的な代替治療も提供できる。末期の心不全患者の代替品にもなり、患者はそれにより長期的に生存できる。
■超小型の人工心臓の大きさは?ピンポン玉サイズで、重量を60%軽減
今回の手術に使われた超小型磁気浮上遠心式人工心臓は「Corheart 6」と名付けられた。これは江蘇省で初めて行われた人工心臓手術だ。陳氏と邱志兵(チウ・ジービン)副科長は14日に手術チームを率い、2時間の努力により磁気浮上人工心臓を患者の体内に埋め込んだ。人工心臓が血液を汲み上げ、循環システムを再構築した。患者が順調に対外循環補助を脱し、バイタルサインが安定し、手術が無事成功した。術後3日目、肖さんはベッドの近くで元気にリハビリに励むようになった。この人工心臓は現在、肖さんの体内で整然と動いている。
関連データによると、今回の手術に使われた人工心臓「Corheart 6」は、ピンポン玉ほどの大きさで、直径は34ミリメートル、厚さは26ミリメートル、重さは90グラムしかなく、既存の磁気浮上人工心臓より直径が約40%小さく、重量が60%軽くなっている。この超小型の人工心臓は感染リスク予防、装置の信頼性、血液適合性などの性能がいずれも優れている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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