人民網日本語版 2022年2月23日(水) 23時0分
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中国の各地域が2021年の結婚に関するビッグデータを次々発表している。資料写真。
中国の各地域が2021年の結婚に関するビッグデータを次々発表している。各地で届け出された婚姻届の統計を見ると、近年、婚姻件数は依然として年々減少しており、結婚に対する人々の見方が「冷めて」きていることが分かる。
■結婚する人が減少
中国全土の婚姻件数を見ると、2013年が1347万組で、2019年には1000万組の大台を割り込み、2020年には900万組にも届かない813万1000組と、2003年以降最少を記録した。
婚姻率が年々低下している原因はたくさんあるものの、人口の高齢化の深刻化、若者の減少、結婚適齢期の人口の減少などがその根本的な原因となっている。中国国家衛生健康委員会が1月20日に発表した統計によると、20-34歳の女性は毎年平均340万人減少しており、2021年は2020年比で473万人減少した。
また、男女の結婚・恋愛観が変化しているほか、出産や養育、教育にかかる費用も高まり、出産意欲が低下し、それに伴って、結婚したいという願いも薄れるようになっている。
■進む晩婚化
統計によると、結婚する人が減っているほか、晩婚化傾向が強まっているというのが、中国の婚姻の現状だ。
2021年に、江蘇省で婚姻届を出した男女の年齢を見ると、平均31.22歳で、90後(1990年代生まれ)、95後(95~99年生まれ)がその主力軍となっている。
また、浙江省杭州市でも、結婚する男女の年齢が毎年上がっており、2021年の平均年齢は男性31.7歳、女性30歳と、前年比で0.3歳と0.4歳上がった。
中国国家衛生健康委員会人口家庭司の楊金瑞(ヤン・ジンルイ)副司長は1月20日の記者会見で、「現在、90後と00後(2000年以降生まれ)が結婚・出産の新たな主体となっている。そのほとんどが都市部で成長して、働いており、教育を受けた年数が長く、就職の競争の強いプレッシャーにさらされ、結婚・出産を遅らせる傾向が一層際立っている」と分析した。
■「姉さん女房」が今後の動向に?
杭州市が1月15日に発表した2021年の婚姻届ビッグデータによると、同年に婚姻届を出したカップルのうち、1万1427組が「姉さん女房」だった。
安徽省を見ると、同年に結婚届を出したカップルのうち、妻が1~3歳年上だったカップルが9万3141組と、全体の2割以上を占め、2番目に多いパターンだった。
中国社会科学院社会学研究所の研究員・李春玲(リー・チュンリー)氏が以前発表した「変化する社会における中国の青年問題研究」の統計によると、1990年に結婚したカップルを見ると、夫が年上のカップルが全体の70%を占め、妻が年上のカップルは13.32%にとどまり、残りは年の差が小さかった。
それから20年がたった今、夫が年上のカップルは43.13%にまで低下したのに対して、妻が年上のカップルは40.13%にまで増加した。
李氏は、「『姉さん女房』のパターンが急増しているというのは、女性の社会的、経済的地位が高まっているという動向、変化を反映している」と分析している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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