Record China 2022年2月4日(金) 18時0分
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日本華僑報網は2日、中国の外交政策シンクタンク・察哈爾学会の陳洋研究員が記した「石原慎太郎氏は作家としては合格だが政治家としては失格」と題する評論文を掲載した。
日本の華字メディア・日本華僑報網は2日、中国の外交政策シンクタンク・察哈爾(チャハル)学会の陳洋(チェン・ヤン)研究員が記した「石原慎太郎氏は作家としては合格だが政治家としては失格」と題する評論文を掲載した。
文章はまず、「石原氏の死去に日本の政界の要人が次々と哀悼の意を表した」と述べ、「石原氏は戦後日本の文学界における主要な貢献者であると同時に中日関係を低迷させた張本人だ」と言及。作家としての石原氏については「一橋大学在学中の1956年、小説『太陽の季節』で芥川賞を受賞」「同作は敗戦を経験したばかりの日本社会に小さくない衝撃を生んだ」と紹介し、「化石の森」やソニー創業者の一人である盛田昭夫氏との共著「『NO』と言える日本」、「弟」などを例に挙げて石原氏が国内外から関心を寄せられる数々の作品を世に送り出したことを伝えた。
そして、「石原氏が日本の文壇にずっと居続けることができたなら、きっとより多くの優れた作品を発表して日本文学界の多元的な発展を後押ししただろう」と評する一方、政治家としての石原氏については「1968年、300万票という好成績で参議院議員に当選。正式に政界入りし、1995年に国会議員を辞職した。27年間の国政生涯における成績は突出したものとは言えず、反中親台の政治的下地をあらわにした」と言及。また、「その後の東京都知事時代は思い切った改革で都のインフラや公共交通の質を引き上げ、国際都市としての総合力を固めた。都の発展に重要な貢献を行ったと言える」としつつも、「都知事だった石原氏は2012年春、中国の釣魚島(尖閣諸島・魚釣島の中国名)とその付属島しょの『購入』計画を打ち出した。戦後の中日関係史において、日本の地方行政のトップが両国関係を揺るがす事件はほぼなかったが、石原氏が中日関係で最も敏感な領土問題を公然とあおり立てたことは中日関係を損なう重大な政治事件だ」と論じた。
文章は、「2012年から今日まで、日本の首相が代わっても中日関係が谷底から完全に抜け出すことはなく、この苦境をつくったのは石原氏であり、中日関係の発展ひいては両国の友好にもたらした破壊は許されない」とも述べている。(翻訳・編集/野谷)
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