中国メディアの環球網は26日、北京冬季五輪の開幕が目前に迫る中、米国務省が「中国の感染状況」を理由に在中公館の「退避許可」の求めを認めようとしていると報じた。

記事によると、この情報は25日深夜に環球時報の記者が消息筋から独自に入手したもので、記事は「北京冬季五輪に公式代表団を派遣しないと発表したのに続く、米国の『外交的ボイコット』の新たな動き。今後約1カ月、中国と北京冬季五輪に向けて米国がより多くの悪辣（あくらつ）な措置を取ることを排除できない」との分析があることを伝えた。

記事はまた、米国と中国の新型コロナウイルスの感染状況の違いを数字で示し、「中国が世界で最も安全な場所の一つであることは間違いない。米国が『感染症カード』やスポーツの政治化で中国に圧力をかけようと企てても人心を得ることはなく、実現もしない。ただ、米国をよりいっそう国際的な笑いものにするだけだ」との声があるとも指摘。さらに米側がこうした決定を下そうとするタイミングが冬季五輪開幕まで10日を切った段階であることを、「注意に値する」としている。（翻訳・編集/野谷）